2018年8月8日、不動産投資型クラウドファンディングサービスのオーナーズブックを運営する株式会社ロードスターキャピタル(以下、ロードスターキャピタル社)は、エクイティ型ファンド第1号の募集を8月10日より開始することを発表した。
これまでオーナーズブックは、個人投資家から集めた資金を大口化して借り手企業に貸し出すというソーシャルレンディングの仕組みでファンドを提供していた。この仕組みでは、借り手企業が資金を返済する際の金利から、投資家に対する分配が行われる。
今回募集が開始されるエクイティ型ファンドでは、投資家の出資金を貸付金に充てるのではなく、不動産購入のための自己資金(エクイティ)に充てる。
投資家にとっては、物件の売却益がファンドのパフォーマンスに連動する点や、投資対象の物件の詳細な情報まで明かされる点がメリットだ。その一方で、元本割れのリスクなども高まるといったデメリットもある。
ロードスターキャピタル社の発表によると、同ファンドは東京都千代田区神田にある秋葉原成信ビルを対象としており、すでに所在地や延床面積、稼働率などの情報が開示されている。詳細は募集開始時にオーナーズブックにて公開される予定だ。
なお、ロードスターキャピタル社はエクイティ型ファンドを提供するにあたり、2018年1月に金融商品取引法に基づく投資運用業、電子申込型電子募集取扱業の登録を完了している。
エクイティ型ファンドの提供は業界初の試みだ。今後も同社の動きに注目したい。
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