5年間で損失ゼロ。カリスマソーシャルレンディング投資家が語る5年間の軌跡。ソーシャルレンディング体験談

5年間で損失ゼロ。カリスマソーシャルレンディング投資家が語る5年間の軌跡。ソーシャルレンディング体験談

ソーシャルレンディング投資ブロガーのファイアフェレットと申します。「ソーシャルレンディング赤裸々日記」というブログを運営しています。ソーシャルレンディングの投資履歴や思ったことを赤裸々に発信していきたいという思いから名付けました。

私がソーシャルレンディング投資を始めてこの今年の11月でちょうど5年となります。どのように投資を始め、いかに幸運に利益を上げられてきたかを振り返ってみたいと思います。

併せて業界においてどのようなサービスが登場し、成長していったかも触れていきたいと思っています。

そのことにより、ソーシャルレンディングが投資家にとっていかに魅力的か、そしてさらに魅力的になりつつあるかをアピールできたらと思っています。

ソーシャルレンディングにおける運用金額推移

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図1. ソーシャルレンディング年末運用額推移

私がソーシャルレンディングで運用してきた金額の推移です。投資を始めた2011年の末においては293万円ですが、どんどん増えて2016年8月末時点では2,107万円に達しました。

増加分の1,814万円を全額ソーシャルレンディングで稼いだわけではなく、その他の資産から割り振っていった分の方が大きいです。

なぜこのようにどんどん運用額を増やしていったか?私はこの5年間ソーシャルレンディング投資において1円も損すること無く、順調に配当をうけることができています。

そのことよってソーシャルレンディングという投資スタイル、また運営会社への信頼を高めていった経緯があるからなのです。年を追ってご説明していきたいと思います。

ソーシャルレンディングとの出会い

2011年(年末時運用金額約293万円、同運用利益0円)
2011

私は株式、FXなどの従来型金融商品による損失により、これまでに500万円近い損失を被っています。値動きの激しい商品への投資に才能がないものと諦めて新たな商品の購入はストップしました。
しかしこの頃は大量の塩漬け株、投資信託を抱えて、どうしようもならない状態でした。

そんなとき、投資家が企業に融資して、毎月配当が得られるというソーシャルレンディングサービスというものがあることをたまたま知りました。株式のような価格変動の高い、キャピタルゲインを得る投資方法は自分には向いていない。

しかし融資先が破綻しない限り、投資元本の変動がない金融商品ならば、安定してインカムゲインを得られるのではないかと考えたのです。

上記、「投資家が企業に融資する」とは正しくなく、行うのは飽くまで「ソーシャルレンディング運営会社への出資」なのですが、当時の私はそのように考えていました。

当時maneo、AQUSH、そしてSBIソーシャルレンディングがサービスを提供していました。私は金利の高さからmaneoとAQUSHの2つを選び投資を開始しました。年末時段階で293万円を投資することになります。maneoに200万円、AQUSHに約93万円です。

Aqush
図2. AQUSHマーケットヒートマップ

AQUSHの方が金利は魅力的でしたがマーケットヒートマップという図を用いる投資方法はわかりにくいところがあるうえ、投資金額を効率的に運用できないところもありました。

それに対してmaneoは現在とほとんど変わらない方法を採用しており、受け入れやすいものがありました。またmaneoは現在も主流である元本一括返済、運用期間が1年未満、担保付き案件を主に扱っていました。

AQUSHの方が利回りは高かったのですが、元利均等、運用期間36ヶ月、無担保でしたので、自然maneoの方が投資金額は大きくなりました。

ソーシャルレンディングは毎月分配の商品に投資すると、配当が始まるまで1~2ヶ月ほどかかるものが大半です。2011年11月に投資を開始したので、この年の運用利益は0円でした。

2012年(年末運用時金額約755万円、同運用利益47万9,135円)
2012

2012年に入るとmaneo、AQUSHの両サービスから毎月分配金が入るようになってきます。これまで投資の株式、投資信託への投資では評価額がどんどん下がっていってストレスが募り、あげく損切を強いられるということが多かった私にとって、これは大きな喜びでした。

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図3. 2012年各月投資利益

ソーシャルレンディング飛躍の始まり

すっかりソーシャルレンディングが気に入った私は投資金額を増やしていくことになり、年末には755万円に達しました。年末時の運用利益総額は47万9,135円となりました。
私はうまく収益をあげていられましたが、この年までの業界の規模は本当に小さいものでした。

2013年(年末運用時金額約978万円、同運用利益53万1,346円)
2013

2013年も損失を被ること無く、安定的に利益を上げることができ、再投資と追加金額で年末時には運用金額は約978万円となりました。この年の運用利益は53万1,346円となります。前年と合わせた投資利益合計は100万円を超えました。

この年のソーシャルレンディング全体の募集額は80億円くらいと思われます。前年が30億円ほどだったので飛躍的に伸びました。サービス数も増えだします。今から思うとこの年がソーシャルレンディング躍進の始まりだったと考えています。

運用利益を増額

2014年(年末運用時金額約1637万円、同運用利益60万5,560円)
2014

2014年から株価回復が顕著となり、証券口座の塩漬け株、投資信託を処分することができるようになります。私は従来型投資商品でのポジションを取ることはせずに、処分で得られたお金はどんどんソーシャルレンディングへ投資していきました。

株式へ投資していけば、もっと大きい利益が得られた可能性もありますが、私の才能では大きな損失を被った可能性の方が高いでしょう。

ソーシャルレンディングでの運用利回りは5%をゆうに超えており、ストレスフリーでこれだけの利益を得られる投資は他にはなく、選択は間違えてなかったと思っています。

始めてから2年間maneoとAQUSHだけに投資をしてきましたが、この年からクラウドバンク、SBIソーシャルレンディング、クラウドクレジット、ラッキーバンクにおける投資も始めました。

運用金額はぐっと増えて約1,637万円となりました。クラウドバンクからの配当はこの年から入り始め、この年の運用利益は60万5,560円となりました。

なおこの年はソーシャルレンディングサービス全体の募集額が約160億円となり、前年のほぼ倍となりました。

2015年(年末運用時金額約1,910万円、同運用利益96万3,911円)
2015

参入事業者の増加、拡大するソーシャルレンディング業界

2015年はサービス数の増加とともに、高利回り案件が増え運用利回りがぐっと増大した年です。サービス数が増え競争が激しくなったことも背景にあると考えられます。

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図4. 2012~2015年各月投資利益

2015年末の運用金額は1,910万円と2014年末より300万円弱増えていますが、それだけでは説明できないほど利益の増大が2015年の中頃から起きています。

これはラッキーバンクとクラウドクレジットの高利回り案件によるものが大きいです。ラッキーバンクは国内不動産、クラウドクレジットは海外ハイイールド債権への投資より、この収益を実現させています。

またオーナーズブックやLCレンディングのように利回りはそれほど高くはありませんが、ベンチャーではなく、安定した経営母体が提供するサービスも登場します。

ガイアファンディングはアメリカ不動産を対象とすることで比較的高利回りの案件を揃えています。

トラストレンディングは老舗のノンバンクがソーシャルレンディング事業に参入した初めての事例です。

私が出資するサービスはどんどん増えていき、自然に分散投資が行えるようになってきました。

多彩なサービスが登場して、業界の規模はどんどん大きくなっていきます。2015年の投資家からの募集額は約298億円となりました。

この年における私のソーシャルレンディングにおける年末運用額は1,910万円、運用利益は96万3千911円となりました。

2016年(8月末時運用時金額約2,107万円、同運用利益98万2,382円)
2016

大手企業も参入しさらなる盛り上がりを見せるソーシャルレンディグ

2016年に入りますますサービス数は増加していきました。10%を超える高利回り案件への出資額も増え、8月末時点での利益は98万2,382円と、すでに昨年を突破しました。

運用金額は約2,107万円と去年からそれほど増えているわけではありません。

2015年に入りガイアファンディング、トラストレンディング、クラウドリース、スマートレンド、みんなのクレジットからの収益が入り始めていますが、これらはいずれもサービス開始キャンペーンなどで高利回りの案件を提出しており、それに出資できたことが大きいのです。
※みんなのクレジット社は、2017年8月9日より9月7日まで、貸金業法に基づく業務停止処分中(2017年8月3日時点)

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図5. 2012~2016年各月投資利益

2016年のソーシャルレンディング全体の投資額は9月末時点で約365億円とすでに昨年を大きく抜き去りました。
サービスを開始して以来の累計募集金額は約974億円と10月中に1,000億円を突破することはほぼ確実です。いま時点もソーシャルレンディングは急成長中なのです。

ソーシャルレンディング事業者4社

今回は各サービスの合計利益10万円以上の4社を紹介します。(サービス停止などは除く)

maneo(マネオ)

maneo

maneo(マネオ)は日本初のソーシャルレンディング事業者です。多くのソーシャルレンディング投資家も利用しており、長年の実績が評価されているといえます。

また他の事業者を巻き込んだプラットフォームサービスとして展開しており、maneoには米国不動産案件に特化したアメリカンファンディングや地方創生に特化したさくらソーシャルレンディングなどの多様な案件が並んでいるのが特徴となっています。

クラウドバンク

クラウドバンクの実績を公開!償還実績・分配実績まとめ

証券会社として初めてソーシャルレンディング事業を開始した日本クラウド証券が運営するクラウドバンク。不動産や再生可能エネルギー、中小企業支援など多くのジャンルを扱っているのが特徴です。

クラウドクレジット

クラウドクレジット

海外案件に特化しているクラウドクレジット。海外事業者と提携することで、海外のさまざまな案件に分散投資できるのが特徴となっています。

全ての案件が国外のため常に為替リスクがありますが、為替ヘッジが付いていたりする案件もあるため、為替リスクを取りたくない方は為替ヘッジ付きの案件を選ぶと良いでしょう。

LCレンディング

LCレンディング

ジャスダック市場に上場している株式会社LCパートナーズのグループ会社であるLCレンディングが運営するソーシャルレンディングサービス。

不動産案件に特化し、1ヵ月などの短期運用ができる案件が取り扱われるのが特徴です。

最後に

資金不足などの理由で全部には出資はできていませんが、現在ソーシャルレンディングのサービスは18存在します。新規参入サービスは記念案件提出やキャッシュバックキャンペーンを行うので、利回りが増大する傾向にあります。(2017年2月時点)

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図6. 2012~2016年各月投資利益(積み上げ)

これは私がソーシャルレンディングを始めてからの利益を積み上げ表示で示したものです。2015年中頃から始まった利益率の増大が現在も継続していることがわかります。

なおこの期間中にデフォルトにより、損失を被ったことは1回もありません。

ソーシャルレンディング投資家は積極的に高利回りの案件を狙うのも自由、利回りが落ちても、担保がしっかりした堅い案件だけを狙うのも自由です。

両者に自分がとれるリスクを計算して適度に配分するのが現実的だと思います。もちろんデフォルトはこれから発生する可能性もありますが、それを回避する方法、また損失を少なくする方法はいろいろ模索していかなければいけないと思っています。

そうした情報も含めて、これからも投資に役立つ情報を発信できたらと考えています。
私の思い出話にお付き合いいただき、まことにありがとうございます。