初めまして、「としぶろぐ~いつもの日常に豊かさを~」というブログの管理人をしている、としと申します。
私は会社勤めのサラリーマンをしており、共働き子育て世帯のため、なかなか自由な時間が取れませんが、何とか空き時間を見つけては色々な投資をしています。
これまで行なってきた様々な投資とその実績を整理した上で、私のソーシャルレンディング投資に対する考え方をまとめてみました。
目次
私が投資を始めたキッカケと投資歴
私が投資を始めたのは、仕事の関係で4年間中東で海外赴任をした経験があったからです。
海外赴任中はたまにお酒をたしなむ程度くらいしかお金の使いどころがなく、会社からいただいた給料のほとんどが銀行口座に貯まっていました。
なんとか4年間の海外赴任が終わり日本に帰国しましたが、帰国後にとあるブログを拝見したところ、そのブログでは「これからは投資を活用して資産を増やさないと、老後を含めてこれからの人生が非常に心配だよ」と警笛を鳴らしており、私は強い危機感を感じたことを覚えています。
それまでは銀行預金だけで満足していましたが、あらためて銀行口座に貯まった預金残高を見て、何とかこれを投資で有効活用し、資産を増やしていきたいと考えるようになりました。
これをきっかけに、私は様々な投資を始めていくことになりました。
投資を始めたのが2017年4月であるため、投資歴は1年ほどしかありませんが、これまで以下のような投資を行なってきました。
- ロボアドバイザー
- 投資信託
- 個別株投資
- ソーシャルレンディング
これらの投資をやっていく中で、それぞれの投資の特徴や自分との相性など様々なことを学んでいきました。
以下、それぞれの投資を始めた理由と投資実績を簡単に紹介していきます。
ロボアドバイザーを始めた理由と投資実績
ロボアドバイザーについては、とあるブログに「ノーベル賞を受賞した理論を基にしたアルゴリズムにより、自動で資産を運用してくれるので手間暇がかからない」と書かれていたのを見て、自分にもできそうだなと感じたことから始めました。
当時もロボアドバイザーはいくつかありましたが、私が信頼性が高いと感じた大手のウェルスナビとTHEOの2つで積立投資を始めました。
その他の投資も含めて手を広げすぎたこともあって、できるだけ投資をシンプルにして管理を楽にしたいという思いから2018年5月末をもってTHEOへの投資は止めてしまいましたが、ウェルスナビへは現在も毎月3万円を継続して積み立てています。
以下のグラフはロボアドバイザー(ウェルスナビ)の投資実績です。
2018年2月の米国長期金利ショックにより評価損益が低下したものの、早くから積み立て始めたこともあり、現状ではプラスを維持できています。
投資信託を始めた理由と投資実績
ロボアドバイザーとソーシャルレンディングへの投資はすでに始めていましたが、毎月の投資額に余裕があったこと、およびその他の投資を経験することで投資の幅を広げたいという思いから、投資信託への積立投資を始めました。
投資信託を始める前には投資信託の選び方に関する書籍をいくつか読み、おすすめされていたインデックスファンドやバランス型ファンドへの積み立てから始めました。
しかし、さらに勉強・経験を重ねていくうちに、自分の許容リスクの範囲内に抑えることや、国際分散投資・インデックスファンドへの投資・コストの重要性を認識し、今ではできるだけコストの低い複数のインデックスファンドへ毎月約15万円の積立投資を行なっています。
以下のグラフは投資信託の投資実績です。
積立投資を開始した初期とは投資対象ファンドが変わっていたり、各ファンドへの積立投資金額を見直したりしています。
2018年2月の米国長期金利ショックにより、多くの投資信託で資産評価額がマイナスとなっていますが、短期的な損益にとらわれずに積立投資を継続しています。
個別株投資を始めた理由と投資実績
最も遅く始めたのが、個別株投資です。
個別株投資にはもともと興味はあったのですが、リスクが高いという考えから敬遠していました。
ですが、投資信託と同様に自分の投資の幅を広げたいということ、また個別株投資によるキャピタルゲインを得たいという思いから、書籍を読んだり株式投資セミナーに参加して知識をある程度身に付けた上で、2017年9月から個別株投資を始めました。
以下のグラフは個別株投資の投資実績です。
2018年1月までは相場が右肩上がりだったため順調に利益を積み上げられましたが、2018年2月の米国長期金利ショック、および2018年3月の米中貿易摩擦懸念による株価急落のため、それまで積み上げていた利益が一気に吹き飛び、大きな損失を抱えることとなりました。
また、その影響を引きずってか、それ以降も利益を出すことができていません。
利益が出ていた2018年1月には元本を300万円にまで増やしたのですが、この急落によって自分の中でリスクを取り過ぎていたということを認識し、リスクを減らすために今では投資元本をおよそ半分にまで減らして投資しています。
個別株投資は、相場が上向いている時はいいですが、2018年2月以降の相場のボラティリティが高い時には、より多くの時間を銘柄調査に割く必要があると感じています。
ソーシャルレンディングを始めた理由と投資実績
ソーシャルレンディングについては、とあるブログに「手間暇があまりかからずミドルリスク・ミドルリターンが狙える投資」であると書かれているのを見て始めました。
当時はソーシャルレンディング事業者が全部で10社程度ありましたが、私が興味のある再生可能エネルギー案件を多く取り扱っているクラウドバンクが面白そうだと考え、まずはクラウドバンクでソーシャルレンディング投資を始めてみました。
その後、ソーシャルレンディング投資を続けていくうちに、投資前にはどのように案件をチェックすればよいか、などいろいろと分かってきたので、主に大手のソーシャルレンディング事業者を中心に、その他の事業者にも投資を広げていきました。
今では、約850万円をソーシャルレンディングで投資しています。
以下のグラフはソーシャルレンディングの投資実績です。
最初はクラウドバンクのみに少ない元本で投資をしていましたが、投資対象事業者を増やす段階で投資元本も増やし、今では毎月約4万円の分配金が得られています。
各投資を比較して分かったこと
先述した通り、自分の投資の幅を広げたいという思いと好奇心からいろいろな投資を1年ほど経験し、多くのことを学んできました。
まず、個別株投資についてですが、着実に利益を出していくためには、銘柄調査に多くの時間を費やす必要があると考えており、私のような共働き子育て世帯であり、ブログも同時にやっていたりとあまり多くの時間が確保できない方にとっては簡単ではないと感じています。
また、銘柄調査が不十分なまま投資をしてしまうと、大きなリスクを抱えたまま投資をする可能性があり、上昇相場の時はそれでもある程度の利益が出るかもしれませんが、難しい相場の時は私のように大きな損失が出てしまうことにつながってしまいます。
このように個別株投資は、着実に資産を増やしていくという観点において私にとってはあまり相性が良くないということが分かりました。
次に投資信託およびロボアドバイザーですが、個別株投資ほどリスクが高くなく、日々のボラティリティも個別株投資ほどはないと感じています。
そのため、大きな資産を築くためには投資信託やロボアドバイザーでは長期にわたって投資を継続する必要がありますが、国際分散投資により世界経済の成長を享受しながら着実に資産を増やしていく積立投資は、私にとって最も納得感かつ安心感のある投資だと認識しています。
最後にソーシャルレンディングですが、個別株投資や投資信託、ロボアドバイザーのように日々のボラティリティがあるわけではなく、かつ同じくインカムゲインを目的とした不動産投資ほど大きな手間や初期投資がかかるわけではないため、比較的手軽に始められる投資だと認識しています。
また、ソーシャルレンディングの良い点の1つは毎月の分配金が計算できることだと考えており、私にとってはインカムゲインを目的としたソーシャルレンディングは相性が良いと感じています。
ただし、ソーシャルレンディングはまだ法制度面でも投資家保護面でも成熟しきっていないと考えており、ソーシャルレンディングだけで資産運用するのは私にとってはリスクが高いと感じています。
私のソーシャルレンディングに対する考え方
これまで経験してきた投資の中で私と最も相性が良く、着実に資産を増やしていく投資は投資信託やロボアドバイザーへの長期積立投資であると考えています。
従って、私は投資信託やロボアドバイザーへの長期積立投資をコア投資と位置付けています。
また、ソーシャルレンディングは法制度面でも投資家保護面でも成熟しきっていないものの、毎月計算できる安定した分配金のメリットは私にとって非常に価値のあるものであり、このインカムゲインは上記の長期積立投資による資産形成を大きくサポートするものと考えています。
従って、ソーシャルレンディングをサテライト投資と位置づけ、ソーシャルレンディングからのインカムゲインをコアの長期積立投資のための追加元本として利用することで、コアの長期積立投資による資産形成を加速させることができると考えています。
投資信託やロボアドバイザーへの長期積立投資で効率的に資産を形成していくためには、毎月の投資元本をできるだけ増やす必要があります。
そこで、毎月の給与から捻出する投資資金だけでなく、ソーシャルレンディングの分配金を利用することで投資元本を増やすことができ、ソーシャルレンディングのメリットを生かした効率の良い資産形成ができるのではないかと考えています。
おわりに
私の投資経験から各投資について分かったこと、またその経験から私のソーシャルレンディング投資に対する考え方について、一例としてご紹介しました。
着実に資産形成をしていくという目的で、ソーシャルレンディングを活用することは非常に有効だと考えています。
年々ソーシャルレンディング市場が拡大しており、その魅力を考えると今後もまだまだ伸びていくと期待ができますし、そういう成長市場における投資を自分の投資の一部として組み込むことで、その成長の恩恵を享受できるのではないかと期待しています。
ソーシャルレンディング投資の1つのやり方として読者のご参考になれば幸いですし、一投資家としてソーシャルレンディング市場の更なる発展を願っています。