クラウドファンディングのシステム構築はどこが良い?費用も含めて解説

クラウドファンディングのシステム構築はどこが良い?費用も含めて解説

クラウドファンディングのシステム開発はその類型や求める要件によって、費用や選ぶべき業者が異なります。

今回はクラウドファンディングのシステム開発を外注したい方向けに、外注費用の相場や業者を選ぶ際のポイントなどについて解説します。

クラウドファンディングのにおける4つの分類

一言でクラウドファンディングといっても、集めた資金の性格や使途によって、類型が異なります。

また、類型ごとにシステム開発における要件の複雑性が異なる場合があるため、費用の相場は差があります。

よって、クラウドファンディングのシステムを外注する場合は、納期や費用について正確な見積もりを確認するために、どのようなクラウドファンディング事業を展開したいのかという点を、あらかじめ明らかにしておく必要があります。

クラウドファンディングの類型は大まかに以下の通りです。

購入型クラウドファンディング

起案者がプロジェクトを立ち上げ、支援者(ファン)は出資を行うことで、モノやサービスをリターンとして受け取れる仕組みのクラウドファンディングです。

寄付型クラウドファンディング

起案者がプロジェクトを立ち上げ、支援者(ファン)は寄付を行います。購入型クラウドファンディングとは異なり、モノやサービスによるリターンは基本的にありません。

プロジェクトによっては、支援対象の方からの手紙などがリターンとなるものもあります。

融資型クラウドファンディング

事業者が募集するファンドに、投資家が出資し、出資したお金は資金需要者に融資されます。投資家は金利の一部を含め、資金需要者から返済された資金をリターンとして受け取ります。

株式投資型クラウドファンディング

ベンチャー企業の株式/新株予約権を目的に、クラウドファンディング事業者を経由し、投資家が出資します。投資家は、出資した企業の株式上場(IPO)や売却による、取得した株式の値上がり益を期待します。

クラウドファンディングのシステム構築はいくらかかる?

システム開発においては、購入型のような金銭のリターンを伴わないクラウドファンディングよりも、要件が細かく、より多くの工数を要する融資型および株式投資型クラウドファンディングの方が開発費用が高くなる傾向にあります。
※以下より、後者を投資型クラウドファンディングと総称します。

以降、各類型における、システム開発費用の相場について解説します。
※フィンテナ調べ

購入型・寄付型クラウドファンディング

購入型・寄付型クラウドファンディングのシステム開発費用は50万円~が相場です。

これは初期投資額で、システム開発会社によっては、月額費用などがかかる場合もあります。

投資型クラウドファンディング・ソーシャルレンディング

投資型クラウドファンディングの開発費用は1,500~3,000万円です。

融資型クラウドファンディングでは、投資家の適合性確認をはじめとする会員登録機能のみならず、投資案件の登録などの管理機能など厳格かつ様々な機能が必要です。

こうした点を考慮すると、投資型クラウドファンディングのシステム開発の費用が1,500万円以上かかることが多いことは妥当であるといえるでしょう。

クラウドファンディングのシステム開発会社を選ぶポイント

続いて、クラウドファンディングのシステム開発を外注する際に気をつけたいポイントを解説します。

使いやすさ・デザイン

クラウドファンディングサービスはシステムの堅牢性も大切ですが、ユーザーにとっては、見やすいデザインである点や使いやすさも欠かせない要素となるでしょう。

開発業者がどういったデザインのWebサイトを開発できるのか確かめるためには、実際に問い合わせたり、開発業者のWebサイトの公開情報などを確認すると良いでしょう。

サービスを公開している場合は、実際に使って見ながら、デザインや使いやすさを把握できます。

予算

クラウドファンディングのシステム開発における予算は、開発業者や要件によって異なります。

通常、Webサイト上で予算を公開している業者は少なく、実際に問い合わせる必要があります。

できる限り誤差のない予算の見積もりを出して欲しい場合は、作りたいWebサイトの機能や要件の詳細をある程度詰めておくようにしましょう。

知識・経験

投資型クラウドファンディングサービスは、金融商品取引業として、購入型などよりも、システム開発において厳格な要件が求められます。

そのため、すでに同様のサービスのシステム開発を行なっていたり、外部アドバイザーなどに同様の業界における経験がある方がいないと、具体的にどのような要件が求められるのかシステム会社では把握していないケースがあります。

もし、自身の会社では知見を有する方が在籍しておらず、外注先に要件定義において協力してもらいたいと考えている場合は、できる限り同様のサービスにおけるシステム開発の知見があるかどうか確認するべきでしょう。

スケジュール(納期)

購入型や寄付型のクラウドファンディングの場合、比較的早い納期に対応できるケースが多いと言えます。

ただし各種要件やデザインなどの自由度とスケジュールはある程度トレードオフの関係にあります。要件によっては、想定したスケジュール通りに開発が進まない可能性がある点には注意してください。

また、投資型クラウドファンディングのシステム開発の納期は、少なくとも数ヶ月程度は見込んでおく必要があります。

まとめ

クラウドファンディングのシステム開発業者は複数ありますが、投資型クラウドファンディングとそうでない場合で、相場やスケジュールなどが大きく異なります。

スケジュールや予算について、具体的な相談ができるよう、システム開発を外注したい場合は、前もって、サービスのイメージなどをある程度固めておきましょう。