![グリーンインフラレンディングが新規のファンド募集を一時停止へ](https://fintenna.jp/wp-content/uploads/2018/06/greeninfra-topimage.jpg)
2018年6月19日、グリーンインフラレンディングで今後の新規ファンド募集が一時停止されることが発表された。
グリーンインフラレンディングの一部ファンド募集が停止となったことが、maneoマーケット社より先週公表されていたが、今回の発表では今後のファンド募集予定についても言及がある。
また、一部のファンドで募集を停止した理由を、資金使用の一部について確認していることを挙げているが、詳細な理由は明らかにされていない。
以下、2018年6月21日追記
一部報道によると、ファンド募集時に記載されていた説明とは異なる形で資金の一部が運用されている疑いがあるとして、証券取引等監視委員会が金融商品取引法に違反する行為がなかったかについて調査を進めている。
maneoマーケット社はこの報道を受け、関係各所と対応を協議しているとのこと。
以下、2018年6月27日追記
グリーンインフラレンディングの親会社であるJCサービスが本件の経緯について発表した。
この発表によると、グリーンインフラレンディングの一部のファンド、また新規ファンドの募集を停止した理由は、maneoマーケット社より一部のファンドにかかる指導を受けたためとしている。
指導を受けたファンドでは、グリーンインフラレンディングが該当ファンド募集時に資金使途として説明していた「開発資金」が、最終貸付先である企業において募集に先行して支出した資金に充当されていたようだ。
今後の新規ファンド募集を再開する目処については、明言されておらず、maneoマーケット社の指導を踏まえて、今後の対応を検討するとしている。
以下、2018年6月28日追記
証券取引等監視委員会の調査が進む中、投資家から集めた資金の一部がグリーンインフラレンディングの関係会社とされる証券会社に渡っていたほか、当時の証券会社会長の口座に入金されていたようであると報道された。
また証券会社が2017年10月の衆議院選挙の直前に元環境相の細野豪志衆院議員に5,000万円を貸し付けており、投資家から集めた資金の一部が不適切な形で使用されている疑いが浮上している。
以下、2018年8月6日追記
8月3日、maneoマーケット社からグリーンインフラレンディングの延滞発生についてのメールが送付された。
以下がそのメール内容となっている。
2018年7月31日の返済期日到来案件の延滞発生について、以下の通りご報告させて頂きます。
投資家の皆様には、ご心配とご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。
1.融資案件の概要
(1)返済期日が到来した案件の概要
ファンドID件数 67本
延滞元金総額 1,061,360,000円
・・・(中略)・・・
(3)支払利息の遅延
7月31日を支払日とする以下のローンIDの利息の支払いがございませんでした。
ローンID件数 1,370本
利息金額合計 152,031,193円
引用元:<速報>グリーンインフラレンディングの全ファンドで返済遅延発生
グリーンインフラレンディングでの新規ファンド募集が停止されて以降、7月11日に予定されていた投資家への償還・分配金は法務局に委託されていたが、7月31日に予定されていた返済は遅延となった。
今後maneoマーケット社は償還・分配が実施できるよう、グリーンインフラレンディング社と協力するとしている。
本件については、続報があり次第随時フィンテナにて取り上げていく予定。