2018年3月14日、株式会社みんなのクレジットから提訴されていた株式会社テイクオーバーホールディングスが、みんなのクレジットの投資家に対し、調整お見舞金として投資損失相当額を支給することをWebサイト上で発表した。
T社グループがみんクレ社から融資を受けていたことは事実であり、またその融資金の原資はみんクレ社の投資家の方々からの資金であることから、結果として間接的にご迷惑をおかけすることとなった投資家の皆様に対し、T社株主及びスポンサーで協議した結果、T社株主及びスポンサー主導でSPC(特別目的会社)を設立し、全投資家に対して「調整お見舞金」として、投資損失相当額を支給させて頂くことと致しました。
みんなのクレジットとの調停は債権売却の結末に
テイクオーバーホールディングスは債務不履行の問題に対して、全額分割払い弁済という形でみんなのクレジットと調停を行っていたが、和解に至らず、調停は打ち切られていた。
その後、みんなのクレジットは債権回収会社に債権譲渡を実施し、譲渡代金全額を各投資家に按分した。
詳細な経緯は以下の記事より。
・【2018年3月更新】みんなのクレジットの状況。債権譲渡による損失確定
調整お見舞金の支払いについて
なお、今後の支払い対応については、以下のように発表している。
皆様へ送金するための入力フォームを3月26日(月)に開設いたします(氏名、住所、会員番号、損失金額、等)。
フォーム開設後、必要情報をご入力頂き、弊社からの連絡をお待ち頂ければ、個別にご連絡をさせていただき、順次支払を開始させていただきます。
なお、若干名の、弊社に対し訴訟・紛争を提起されている方については、SPCからの支払対象外とさせていただきますので、支給を希望される場合は、訴訟取り下げ後に入力頂きますようお願い申し上げます(期限:2018/04/10まで)。
お知らせ詳細は以下のページから確認できる。
・株式会社みんなのクレジット投資家の皆様へ
追記:みんなのクレジットは無関係であると発表
2018年3月15日、みんなのクレジットは今回のテイクオーバーホールディングスの発表と全くの無関係である旨をWebサイト上で発表した。
平成30年3月14日に株式会社テイクオーバーホールディングス(旧株式会社ブルーウォールジャパン)のホームページに掲載された内容につきまして、弊社と致しましては、全くの無関係である事をご報告申し上げます。
弊社といたしましては、当然のことながら、本件につきましてのご質問に対する対応や責任を負うことなどは一切致しかねますので、ご承知おき下さい。
投資家の皆様におかれましては、くれぐれも慎重なご判断を頂きたく存じます。
本件については、続報があり次第、随時フィンテナにて取り上げていく予定。
【本件の詳しい経緯や業界の課題なども合わせて確認したい方はこちら】
・テイクオーバーホールディングスの一件から浮かび上がるソーシャルレンディングの課題