
こんにちは。中田健介です。
今回は、私の2017年におけるソーシャルレンディング投資実績を振り返ります。
2017年に得られた利回りはどの程度だったでしょうか。また、投資対象事業者のポートフォリオはどう変化したでしょうか。
約2000万円の投資で得られた利益は?
私の2011年から2017年の投資実績は以下の通りでした。
2017年のソーシャルレンディング年間投資額は1811.6万円で、得られた利益額は146.4万円(税引き前)でした。
投資額を増やした結果、利益は前年から大きく伸びました。年間の利益が100万円を越えたのは初めてです。
また、平均利回りは8.1%となり、こちらも前年の7.2%から大きく伸びています。
これまで最も利回りが高かったのは2013年(8.0%)でしたが、これを上回り、過去最高となりました。業界全体の利回りが上昇傾向にあることが要因と考えられます。
2011年に投資を開始してからの累計利益は470.3万円、平均利回りは7.5%となりました。
貸し倒れ、返済遅延の状況
一方、貸し倒れ・返済遅延の状況は以下の通りです。
2017年12月時点で、みんなのクレジットとクラウドクレジットで私が投資しているファンドにおいて、以下の通り、返済遅延または貸し倒れが発生しています。
サービス | 投資開始時期 | ファンド名 | 投資 期間 | 投資額 | 状況 |
---|---|---|---|---|---|
クラウドクレジット | 2016年4月 | 【為替ヘッジあり】カメルーン中小企業支援プロジェクト1号 | 7ヶ月 | 10万円 | 投資期間が2018年4月まで延長 |
みんなのクレジット | 2016年11月 | 《第74号》 不動産ローンファンド | 8ヶ月 | 45万円 | 返済遅延中(2017年7月以降) |
みんなのクレジット | 2016年12月 | 《第84号》 M&Aローンファンド | 9ヶ月 | 50万円 | 返済遅延中(2017年9月以降) |
みんなのクレジット | 2017年3月 | 《第108号》 中小企業支援ローンファンド | 12ヶ月 | 50万円 | 2017年9月貸し倒れ発生、回収中 |
ただし、いずれも現時点で損失は確定していないため、損失額としては計上していません。
今後の展開次第では2018年には損失となる可能性があります。
事業者ごとの投資比率
各事業者ごとの投資比率は、1年前から比較して以下の通り変化しました。


2016年12月時点では、15の事業者で、50ファンドに対して投資していました。
最も比率が高かったのはみんなのクレジット(24.3%)で、ガイアファンディング(19.0%)、maneo(16.8%)が続いていました。
2017年12月時点では、16の事業者で、45ファンドに対して投資しています。
最も比率が高いのはガイアファンディング(23.1%)で、maneo(20.7%)、みんなのクレジット(12.0%)が続いています。
上位3位の顔触れは変わらず、ポートフォリオの面では、前年とあまり大きな変化はありませんでした。
また、2017年は、クラウドリアルティ、キャッシュフローファイナンス、アップルバンク、LENDEX、ポケットファンディングで新たに投資を始めました。
【新規参入含むソーシャルレンディング事業者一覧を見たい方はこちら】
・どこがおすすめ?日本のソーシャルレンディング事業者・企業の一覧をまとめてみた
他の投資との比較!安定したソーシャルレンディングの成績
私はソーシャルレンディング以外にも、国内株式・外国株式・外国債券に投資をしています。
それらと投資実績を比較した結果は以下の通りです。
ソーシャルレンディングと他の投資との利回り実績比較
区分 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | (平均) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソーシャルレンディング | 6.8% | 7.7% | 8.0% | 6.9% | 7.1% | 7.2% | 8.1% | 7.5% |
国内株式(※1) | -11.4% | 16.4% | 70.2% | 17.9% | 7.2% | 2.9% | 15.7% | 17.0% |
外国株式(※2) | -20.5% | 23.2% | 11.5% | 12.4% | -1.6% | -10.5% | 16.4% | 4.4% |
外国債券(※3) | -7.4% | 11.7% | -0.5% | 6.8% | -6.9% | 5.8% | 7.4% | 2.4% |
(※1)国内株式・国内株式投資信託など
(※2)外国株式・外国株式投資信託など
(※3)外国債券・外国債券投資信託など
2017年は、国内株式、外国株式の実績が好調でした。ソーシャルレンディングは、それらに続く利回りとなりました。
2011年以来の利回り平均では、ソーシャルレンディングは国内株式に次ぐ利回りです。
ただし、2011年以来一度も利回りがマイナスになっていないのはソーシャルレンディングのみです。投資にかかる手間なども考えるとソーシャルレンディングのメリットが感じられます。
おわりに
2017年もソーシャルレンディング投資で安定的に利益を得ることができました。
フィンテナのデータによると、ソーシャルレンディング業界全体の利回りは、2016年1月時点では7.2%でしたが、2017年12月時点では9.2%です。
約2年間で2%上昇したことになります。利回りの観点でも、その安定性の観点でも、ソーシャルレンディング投資の魅力はこれまで以上に増していると言えるでしょう。
私も、一部の投資中ファンドで返済遅延が発生しているため、リスクが無いわけではありません。
それでも保全性が比較的高く、値動きも原則無いソーシャルレンディング投資に対して、今後も金額を増やしていくつもりです。
ご参考となれば幸いです。