ケネディクスと野村総研が不動産投資型クラウドファンディング事業を展開する「ビットリアルティ」を設立

ケネディクスと野村総研が不動産投資型クラウドファンディング事業を展開する「ビットリアルティ」を設立

東証一部上場の国内大手アセットマネジメント会社であるケネディクス株式会社は、野村総合研究所(以下野村総研)と不動産投資型クラウドファンディングの協業について基本事項に合意したことを発表しました。合わせてビットリアルティ株式会社を共同で設立しています。

今回はビットリアルティ株式会社や不動産投資型クラウドファンディング事業の今後について調査しました。

ビットリアルティとは

ビットリアルティ株式会社はケネディクスと野村総研の共同出資で設立されました。

会社概要は以下の通りです。

企業名 ビットリアルティ株式会社
住所 東京都港区新橋二丁目 11 番 10 号
代表取締役社長 内田 高弘
設立日 2017年6月26日
資本金 4億9,500万円
出資比率 ケネディクス株式会社:80.1%、株式会社野村総合研究所:19.9%

※1より

不動産投資型クラウドファンディング事業において、ケネディクスは、不動産金融商品の開発や投資対象のサポート、不動産にかかわる資産運用業務を行い、野村総研はこの事業に関わるITサポートを提供するとしています。

株式会社ケネディクスの概要

ケネディクスは1995年に設立され、2004年に東証一部に上場しています。ケネディクス不動産投資顧問株式会社、ケネディクス・プロパティ・マネジメント株式会社など多くの子会社を抱え、グループ時価総額は6,881億円となっています。※2

主な事業は、アセットマネジメントと不動産投資で、不動産を保有しないビジネスモデルを構築しています。

企業名 ケネディクス株式会社
住所 東京都中央区日本橋兜町6-5 KDX日本橋兜町ビル
上場市場 東京証券取引所第1部(証券コード:4321)
代表取締役社長 宮島 大祐
設立日 1995年5月
従業員数 連結302名(2017年9月末時点)

※2より

ケネディクスと野村総研が不動産投資型クラウドファンディングに参入した経緯

ケネディクスと野村総研がソーシャルレンディング事業を展開する株式会社ビットリアルティを設立

ケネディクスはこれまで機関投資家を中心とした事業を展開していましたが、、個人でも小口で不動産投資ができる仕組みを活用した不動産投資型クラウドファンディングのサービスを提供することで個人投資家といった投資家層の拡大を見込んでいます。

またこの仕組みを活用して業界の先駆けとなり、業界のプラットフォームになることを目指すとしています。

ビットリアルティの今後の動向

不動産投資型クラウドファンディングのサービスは2018年1Q(1〜3月)に第1号案件のリリースを予定しています。

また不動産投資型クラウドファンディング以外にも、ビットリアルティは金融×不動産×ITの領域において、AIやブロックチェーン、ロボアドバイザーなどの新規事業を展開するとしています。

まとめ

不動産投資型クラウドファンディングは、TATERU FUNDINGをはじめ多くの事業者が参入、また参入準備を進めています。

ベンチャー企業というよりも、上場企業が新規事業としてサービス開始をすることが多く、今回のケネディクスと野村総研の協業は注目といえるでしょう。

※正式に不動産投資型クラウドファンディングのリリースや詳細な情報が入り次第、随時情報を更新していきます。


※1:ケネディクスと野村総合研究所が不動産テック分野での協業に向けた基本事項に合意
※2:ケネディクス株式会社 2017年12月期 第3四半期 決算説明資料