投資型クラウドファンディングサイトも多数あり、それぞれ仕組みや特徴が異なります。寄付型や購入型と違って、理解するのが難しい部分もありますが、どこか1つのサイトを理解しておくことにより、投資型クラウドファンディングの仕組みや特徴を理解するのに役立つことでしょう。
今回は国内外の投資型クラウドファンディングサイトをまとめ、それぞれの特徴を踏まえながら解説します。
投資型クラウドファンディングとは
日本で投資型クラウドファンディングと呼ばれているものの中には、大きく分けて、以下の3つがあります。
- 融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)
- ファンド投資型クラウドファンディング
- 株式投資型クラウドファンディング
どれも金銭的なリターンがあるクラウドファンディングですが、リターン内容によって分類されています。(例外もあり)
- 融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング):金利
- ファンド投資型クラウドファンディング:分配金
- 株式投資型クラウドファンディング:株式
【融資型と株式投資型の違いを詳しく知りたい方はこちら】
・融資型クラウドファンディングと株式型クラウドファンディングの違い
以下より、それぞれの分類ごとに各サイトを紹介していきます。
融資型クラウドファンディングサイト(ソーシャルレンディング)
COOL
COOLは月間訪問者数400万人の金融メディアZUUOnlineを提供するZUUグループが運営する融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)です。
2020年6月29日にシステムをリニューアルし、投資家ごとの専用口座を設け、投資資金を預けることができるようになりました。事前に投資資金を預けておくことで、投資の際に振込手数料が都度かかることなく、迅速な手続きが可能となりました。
金融メディア大手のZUUグループが運営することもあって、今後大型のファンドが立ち上がることも見込めるクラウドファンディングです。
・COOLクラウドファンディングの口座開設はこちら
オーナーズブック
不動産に特化したソーシャルレンディング事業者のオーナーズブック。運営するロードスターキャピタル社はマザーズ市場に上場しています。
首都圏を中心としたマンションや商業ビルの不動産案件が多い傾向にありますが、京都の古民家や駐車場など特徴的なものもあります。
・オーナーズブックの口座開設ページはこちら
タテルファンディング
※TATERU Fundingでは新規ファンドの募集を一時停止しています。(2018年9月5日時点)。詳細はこちらをご覧ください。
東証一部上場の株式会社TATERUのグループ会社が運営しているTATERU Funding(タテルファンディング)。
不動産特定共同事業法を活用して不動産に特化したサービスを展開し、具体的な不動産案件情報が見れるほか、首都圏だけでなく、東北、関西、九州など幅広い地域の案件があるのが特徴です。
・タテルファンディングの口座開設ページはこちら
SBIソーシャルレンディング
東証一部に上場しているSBIホールディングスのグループ会社が運営しているSBIソーシャルレンディング。
2011年からソーシャルレンディングサービスを運営しており、ソーシャルレンディング業界でも大手の存在です。
2017年9月にWebサイトをリニューアルしてから、他社との業務提携を進め、不動産や太陽光発電ファンドで10億円以上の募集案件を出すなど、さらに成長を加速させています。
・SBIソーシャルレンディングの詳細はこちら
【その他の日本のソーシャルレンディング事業者一覧を詳しく知りたい方はこちら】
・どこがおすすめ?日本のソーシャルレンディング事業者・企業の一覧をまとめてみた
Zopa
2005年にイギリスからスタートした融資型クラウドファンディングのZopa。海外ではP2Pレンディングと呼ばれており、住宅ローンや自動車ローン、結婚式の費用など、必要な個人の借り手と貸し手(投資家)をつなぐプラットフォームとして成長しています。
・Zopaの公式サイトはこちら
Lending Club
融資型クラウドファンディングサイトのLending Clubは、2007年にアメリカ・サンフランシスコからスタートし、その約7年後の2014年12月にニューヨーク証券取引所に上場しました。
上場時の時価総額は一時1兆円を超え、融資型クラウドファンディング・P2Pレンディングに注目が集まっていると見て取れる出来事でした。
・Lending Clubの公式サイトはこちら
ファンド投資型クラウドファンディングサイト
セキュリテ
2009年よりファンド投資型クラウドファンディングとしてセキュリテがスタートしました。地方の特産品や古民家・日本酒・被災地支援など多様なファンドを掲載しており、分配金以外にも特典として、そのファンドのモノ・サービスが受け取れるのが特徴です。
【セキュリテについて詳しく知りたい方はこちら】
・セキュリテ(ミュージックセキュリティーズ)の公式サイトはこちら
・セキュリテ(ミュージックセキュリティーズ)とは? ソーシャルレンディングとは違うのか?
KAIKA(開花)
KAIKAは日本初の産学金官伝(産(企業)・学(大学)・金(金融)・官(行政)・伝(メディア)が連携したファンド投資型クラウドファンディングサイトです。このサイトを運営する山口ソーシャルファイナンス株式会社は、山口県内の21社の共同出資によって設立されました。※1
山口を中心に、福岡や広島などの西日本の案件が掲載され、地域のスポーツチームや動物病院、温泉旅館など地域に根ざした事業に投資することができます。
また営業者は金融機関はもちろん、大学・マスメディア・行政・商工会議所などさまざま関係者からバックアップを受けることができるのもKAIKAならではの特徴です。
・KAIKAの公式サイトはこちら
株式投資型クラウドファンディングサイト
FUNDINNO
FUNDINNOは日本初の株式投資型クラウドファンディングとして、2017年4月にリリースされました。
投資家属性としては、30代、資産状況は1,000万円〜2,999万円が最多で、投資家数は延べ2,325人となっています。
また2017年12月時点では、IT系やファッション、教育などさまざまベンチャーが株式投資型クラウドファンディングで資金調達を実施しており、累計資金調達額は約3.5億円を突破しています。※2
・FUNDINNOの公式サイトはこちら
GoAngel
DANベンチャーキャピタル株式会社が運営する株式投資型クラウドファンディング「GoAngel」は、ご縁というコンセプトのもと、不特定多数の投資家を対象とせずに、特定の第三者を対象とする資金調達も可能です。
クラウド型ERPソフトの開発やグローバルコンサルティング事業を手がける株式会社マルチブックや教育関連事業を展開する株式会社エデューレエルシーエーが資金調達を実施しています。
・GoAngelの公式サイトはこちら
エメラダ・エクイティ
エメラダ・エクイティは、すでにVC(ベンチャーキャピタル)やエンジェル投資家が投資をしているという条件をもとに企業審査をしており、目利きがされている企業に個人投資家が投資できる仕組みになっています。
またエメラダ型新株予約権という仕組みを導入しており、普通株式と比べて期間や議決権、割り当て株式数などが異なり、投資家、資金調達企業、関係者がwin-winになれるような形を取っています。
【エメラダ・エクイティについて詳しく知りたい方はこちら】
・エメラダ・エクイティのWebサイトはこちら
・「未上場企業への投資機会を」ーーエメラダ澤村社長インタビュー
Indiegogo
もともと購入型クラウドファンディングを提供していたIndiegogoでしたが、スタートアップやSmall Bの事業に少額で投資できるMicroventuresと提携し、株式投資型クラウドファンディングを2016年11月にリリースしました。
スタートアップ企業の資金調達をさらに後押しするほか、ECサイトの機能を追加し、クラウドファンディングの分類を横断する形で展開しています。
・Indiegogoの公式サイトはこちら
CrowdCube
2010年にイギリスでスタートした株式投資型クラウドファンディングのCrowdcube。£10から投資することができ、投資する金額が大きくなると株式を受け取れる仕組みとなっています。
・CrowdCubeの公式サイトはこちら
まとめ
日本・海外の投資型クラウドファンディングサイトをまとめて紹介してきました。
各サイトでそれぞれ仕組み・特徴が違うため、自分自身に興味関心が合ったサイトを確認してみてはいかがでしょうか。
※1:山口ソーシャルファイナンス株式会社
※2:株式投資型クラウドファンディングFUNDINNOでの累計投資申込み総額が3.5億円を突破~募集開始後短時間で3,800万円を達成する企業も登場~
【2020年更新】日本・海外の投資型クラウドファンディングサイト一覧
投資型クラウドファンディングサイトも多数あり、それぞれ仕組みや特徴が異なります。寄付型や購入型と違って、理解するのが難しい部分もありますが、どこか1つのサイトを理解しておくことにより、投資型クラウドファンディングの仕組みや特徴を理解するのに役立つことでしょう。
今回は国内外の投資型クラウドファンディングサイトをまとめ、それぞれの特徴を踏まえながら解説します。
目次
投資型クラウドファンディングとは
日本で投資型クラウドファンディングと呼ばれているものの中には、大きく分けて、以下の3つがあります。
どれも金銭的なリターンがあるクラウドファンディングですが、リターン内容によって分類されています。(例外もあり)
【融資型と株式投資型の違いを詳しく知りたい方はこちら】
・融資型クラウドファンディングと株式型クラウドファンディングの違い
以下より、それぞれの分類ごとに各サイトを紹介していきます。
融資型クラウドファンディングサイト(ソーシャルレンディング)
COOL
COOLは月間訪問者数400万人の金融メディアZUUOnlineを提供するZUUグループが運営する融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)です。
2020年6月29日にシステムをリニューアルし、投資家ごとの専用口座を設け、投資資金を預けることができるようになりました。事前に投資資金を預けておくことで、投資の際に振込手数料が都度かかることなく、迅速な手続きが可能となりました。
金融メディア大手のZUUグループが運営することもあって、今後大型のファンドが立ち上がることも見込めるクラウドファンディングです。
・COOLクラウドファンディングの口座開設はこちら
オーナーズブック
不動産に特化したソーシャルレンディング事業者のオーナーズブック。運営するロードスターキャピタル社はマザーズ市場に上場しています。
首都圏を中心としたマンションや商業ビルの不動産案件が多い傾向にありますが、京都の古民家や駐車場など特徴的なものもあります。
・オーナーズブックの口座開設ページはこちら
タテルファンディング
※TATERU Fundingでは新規ファンドの募集を一時停止しています。(2018年9月5日時点)。詳細はこちらをご覧ください。
東証一部上場の株式会社TATERUのグループ会社が運営しているTATERU Funding(タテルファンディング)。
不動産特定共同事業法を活用して不動産に特化したサービスを展開し、具体的な不動産案件情報が見れるほか、首都圏だけでなく、東北、関西、九州など幅広い地域の案件があるのが特徴です。
・タテルファンディングの口座開設ページはこちら
SBIソーシャルレンディング
東証一部に上場しているSBIホールディングスのグループ会社が運営しているSBIソーシャルレンディング。
2011年からソーシャルレンディングサービスを運営しており、ソーシャルレンディング業界でも大手の存在です。
2017年9月にWebサイトをリニューアルしてから、他社との業務提携を進め、不動産や太陽光発電ファンドで10億円以上の募集案件を出すなど、さらに成長を加速させています。
・SBIソーシャルレンディングの詳細はこちら
【その他の日本のソーシャルレンディング事業者一覧を詳しく知りたい方はこちら】
・どこがおすすめ?日本のソーシャルレンディング事業者・企業の一覧をまとめてみた
Zopa
2005年にイギリスからスタートした融資型クラウドファンディングのZopa。海外ではP2Pレンディングと呼ばれており、住宅ローンや自動車ローン、結婚式の費用など、必要な個人の借り手と貸し手(投資家)をつなぐプラットフォームとして成長しています。
・Zopaの公式サイトはこちら
Lending Club
融資型クラウドファンディングサイトのLending Clubは、2007年にアメリカ・サンフランシスコからスタートし、その約7年後の2014年12月にニューヨーク証券取引所に上場しました。
上場時の時価総額は一時1兆円を超え、融資型クラウドファンディング・P2Pレンディングに注目が集まっていると見て取れる出来事でした。
・Lending Clubの公式サイトはこちら
ファンド投資型クラウドファンディングサイト
セキュリテ
2009年よりファンド投資型クラウドファンディングとしてセキュリテがスタートしました。地方の特産品や古民家・日本酒・被災地支援など多様なファンドを掲載しており、分配金以外にも特典として、そのファンドのモノ・サービスが受け取れるのが特徴です。
【セキュリテについて詳しく知りたい方はこちら】
・セキュリテ(ミュージックセキュリティーズ)の公式サイトはこちら
・セキュリテ(ミュージックセキュリティーズ)とは? ソーシャルレンディングとは違うのか?
KAIKA(開花)
KAIKAは日本初の産学金官伝(産(企業)・学(大学)・金(金融)・官(行政)・伝(メディア)が連携したファンド投資型クラウドファンディングサイトです。このサイトを運営する山口ソーシャルファイナンス株式会社は、山口県内の21社の共同出資によって設立されました。※1
山口を中心に、福岡や広島などの西日本の案件が掲載され、地域のスポーツチームや動物病院、温泉旅館など地域に根ざした事業に投資することができます。
また営業者は金融機関はもちろん、大学・マスメディア・行政・商工会議所などさまざま関係者からバックアップを受けることができるのもKAIKAならではの特徴です。
・KAIKAの公式サイトはこちら
株式投資型クラウドファンディングサイト
FUNDINNO
FUNDINNOは日本初の株式投資型クラウドファンディングとして、2017年4月にリリースされました。
投資家属性としては、30代、資産状況は1,000万円〜2,999万円が最多で、投資家数は延べ2,325人となっています。
また2017年12月時点では、IT系やファッション、教育などさまざまベンチャーが株式投資型クラウドファンディングで資金調達を実施しており、累計資金調達額は約3.5億円を突破しています。※2
・FUNDINNOの公式サイトはこちら
GoAngel
DANベンチャーキャピタル株式会社が運営する株式投資型クラウドファンディング「GoAngel」は、ご縁というコンセプトのもと、不特定多数の投資家を対象とせずに、特定の第三者を対象とする資金調達も可能です。
クラウド型ERPソフトの開発やグローバルコンサルティング事業を手がける株式会社マルチブックや教育関連事業を展開する株式会社エデューレエルシーエーが資金調達を実施しています。
・GoAngelの公式サイトはこちら
エメラダ・エクイティ
エメラダ・エクイティは、すでにVC(ベンチャーキャピタル)やエンジェル投資家が投資をしているという条件をもとに企業審査をしており、目利きがされている企業に個人投資家が投資できる仕組みになっています。
またエメラダ型新株予約権という仕組みを導入しており、普通株式と比べて期間や議決権、割り当て株式数などが異なり、投資家、資金調達企業、関係者がwin-winになれるような形を取っています。
【エメラダ・エクイティについて詳しく知りたい方はこちら】
・エメラダ・エクイティのWebサイトはこちら
・「未上場企業への投資機会を」ーーエメラダ澤村社長インタビュー
Indiegogo
もともと購入型クラウドファンディングを提供していたIndiegogoでしたが、スタートアップやSmall Bの事業に少額で投資できるMicroventuresと提携し、株式投資型クラウドファンディングを2016年11月にリリースしました。
スタートアップ企業の資金調達をさらに後押しするほか、ECサイトの機能を追加し、クラウドファンディングの分類を横断する形で展開しています。
・Indiegogoの公式サイトはこちら
CrowdCube
2010年にイギリスでスタートした株式投資型クラウドファンディングのCrowdcube。£10から投資することができ、投資する金額が大きくなると株式を受け取れる仕組みとなっています。
・CrowdCubeの公式サイトはこちら
まとめ
日本・海外の投資型クラウドファンディングサイトをまとめて紹介してきました。
各サイトでそれぞれ仕組み・特徴が違うため、自分自身に興味関心が合ったサイトを確認してみてはいかがでしょうか。
※1:山口ソーシャルファイナンス株式会社
※2:株式投資型クラウドファンディングFUNDINNOでの累計投資申込み総額が3.5億円を突破~募集開始後短時間で3,800万円を達成する企業も登場~