ソーシャルレンディングへどのくらいの収入を割り振っているのかを考えてみた

ソーシャルレンディングへどのくらいの収入を割り振っているのかを考えてみた

こんにちは、ファイアフェレットです。

今回はソーシャルレンディングに私が収入をどのように割り当てているかをご紹介したいきます。

この3年間で私は、ソーシャルレンディングへの投資額を約1千50万円増やしてきました。
その軌跡と結果を、考察を交えてお伝えします。

皆さまがソーシャルレンディング投資に資金を割り振る際のご参考になれば幸いです。

私の3年間の投資額とリターンの推移

私のソーシャルレンディング投資歴は2011年11月からです。
しかし、今回の考察はしっかりとした記録と記憶が残っており、ソーシャルレンディングに対する考えが固まってきた直近3年間に絞って行います。 

ファイアフェレットのソーシャルレンディングへの投資額と税引き後利益推移(約3年分)

2014年9月から2017年9月までの約3年(37ヶ月)におけるソーシャルレンディング投資金額を左軸(青の棒グラフ)に、毎月の分配額を右軸(赤の線グラフ)にとると図1のようになります。

ファイアフェレットのソーシャルレンディングへの投資額と税引き後利益推移(3年分)

2014年10月を「1年目の1月目」、2017年9月を「3年目の12月目」として細かく記したものが表1です。

投資額は2014年9月(1,477万円)から3年後の2017年9月(2,524万円)まで順調に増えています。
1,047万円の増加です。

その一方で税引き後利益は2014年9月に約4万2千円ですが、順調に増えて2016年6月に約10万1千円と倍増し、大台の10万円を超えます。

しかしその後は10万円前後をいったり来たりとなかなか大きくなりません。
2016年半ばから1年間、利益は伸びていないということです。

この理由は何でしょうか?
以降解説します。

投資額は1ヶ月あたり29万1千円ずつ増加

3年を通してみると、月あたりの投資金額は約29万1千円ずつ増加しています。

これだとあまりにも大雑把なのでもう少し細かく分けて考えます。

過去3年のうち1年目の月あたり増加投資金額は25.2万円です。

ただしそのうち5.7万円はソーシャルレンディングからの配当を再投資したものです。

私本来の収入から追加投資したのは1月あたり19.5万円ということです。

同様に過去3年を1年ごとに3等分、またさらにその前後半に分け6等分して、期間ごとの増額を計算したものが表2です

ファイアフェレットのソーシャルレンディングへの投資額と税引き後利益推移

1年目と2年目は月あたり約19万円を、3年目(ここ1年)は約24万円をソーシャルレンディングの配当以外の収入から、ソーシャルレンディングに追加投資してきました。

ただし1年目はその前半が月あたり28万円、後半は同11万円と差があります。

1年目の前半は2014年の後半から2015年の初めにあたりますが、私は同時期、手持ちの株式と投資信託のほとんどを手放しています。

ずっと塩漬けでしたがアベノミクスのおかげで株価があがり、含み益がプラスに転じたので手放すことができました。

それをソーシャルレンディングに割り当てたので同時期は月あたり28万円の追加投資をできています。
 
その反動もあり、1年目の後半は追加投資額が11万円と落ち込みました。
私個人の事情で出費が多くなったことも理由として挙げられます。

2年目は前後半とも月あたり19万円をつぎ込んでいます。
この頃は資金をほとんどソーシャルレンディングにつぎ込んでいました。
あまり銀行に現金がない状況でしたので、正直この期間に怪我や病気をしていたら危ないところでした。

3年目の前半(2016年末~2017年初頭)は13.1万円と再び落ち込みます。
あまりにリスクを取りすぎたことを反省し、万が一の事態に備えて手持ちの現金を増やしていたからです。

そして3年目後半(ここ半年)は月あたり35.4万円と、もっとも追加投資額を大きくしています。

はそれなりに余裕資金が蓄えられたため、再び追加投資に振り向けられるようになったのです。

収入が増えたことがありますが、生活も見直して無駄を無くし、追加投資に充てました。
「本格的に老後に備えてないといけない」と40歳にさしかかり考えるようになったのです。

なぜ利益は10万円から伸びないのか?

投資額は前述のとおり10万円前後からこの1年伸びていません。

投資額は増えていっているのになぜ利益が増えないのでしょうか?
最大の理由としては私が投資方針を変え、高利回りのファンドを積極的に狙わなくなったことが挙げられるでしょう。

投資を始めた6年前からつい2年ほど前までは、とにかく高利回りのファンドを狙っていました。
分散投資もあまり考慮せず高利回りのファンドになるべく多くのお金を集中させるようにしていました。
 
そんな中「あまりリスクをとるのはよくない。」と考えを変えたのはこの2年ほどのことなのです。
今では投資額の2/3を利回りが9%未満のファンドに、1/3を利回り9%以上のファンドに充てるようにしています。
これも40代を迎えての心境の変化でしょう。

分散投資も考慮してなるべく多くのファンドに分けて投資するようにしました。
高利回りのファンドに集中さえることはしなくなり、利用するソーシャルレンディング事業者(サービス数)も増やしました。

私が投資するファンド数が同時期に飛躍的に伸びたことは下記の記事をご参照ください。

投資方針を変えたのは2年前ですが、すぐに配当に影響がでるわけではありません。
それ以前に投資していた高利回り中心のファンドを中心に利益は伸び続けました。

そして「1年前に配当の伸びが増えない」という形でその影響が現れました。

なお、投資案件の幅が増え、毎月分配ではなく満期一括の案件への投資額が増えたことも多少は影響していると思います。

投資額が増えていけば、ゆっくりですが再び配当は伸びていくでしょう。

私の社会人としてのスペックははっきりいって並

あらためて3年を通して、ソーシャルレンディングへどのような方針で資金を充てているかを考えたいと思います。

前述のとおり私は過去3年月あたり、29.1万円をソーシャルレンディングに追加投資しています。

そのうち8.5万円は配当を再投資した分です。
私の収入から追加投資したのは月あたり20.8万円ということになります。

他の投資をしていないとはいえ、それなりの金額を充てていると感じる方が多いと思います。

方針をお伝えする前に、私の社会人としてのスペックを簡単にお伝えします。

身分:会社員(事務職)、東京勤務、東京近郊在住、40代
学歴:工業大学出身、修士号取得
家族:独身、子供なし、一人暮らし、両親健在
金融資産:現金、貯蓄性保険、ソーシャルレンディングがかなりの割合を占める
財産:[車、持ち家、不動産、借金]一切なし、賃貸住宅住まい、換金できる動産はほぼなし
趣味:読書、ゲーム、インドア派、たまに海外旅行

収入ですが、会社員としての収入は並です。
40歳男性会社員の収入は、大抵の情報ソースで平均値、中央値ともに500~600万円に収まっていますが、その中に含まれます。

ただし、私の場合ソーシャルレンディングなどからの収入が加わりますので、全体としての収入は平均よりは大きくなります。

上記のとおり結婚しておらず、子供もおらず、車を持たず、住宅ローンも組んでいない。
加えて親も介護の必要は現状ありません。とても身軽な体です。

これで年相応の年収があれば、実際のところかなりのお金を生活費以外のお金、投資や趣味に割り振ることができます。
私の場合それがソーシャルレンディングです。

その他の趣味を行わず、人生の楽しみを犠牲にしているの?と思わるかもしれませんが、実際のところ読書やゲームはそれほどお金のかかる趣味ではありません。

私の場合、図書館や漫画喫茶を活用しています。電子書籍ならばアマゾンで安く購入できます。ただしソーシャルレンディングに関した本・雑誌は感謝を込めて新品を購入します。ゲームはSteamなどのオンラインで買えば安く済みます。

海外旅行はそれなりにお金がかかりますが、そう頻繁に行くわけではありません。

なぜ私はソーシャルレンディングに収入の大半を充てているのか?

年間の収入をどのように割り振っているのか

私が年間の収入をどのように割り振っているのか、ざっと計算しました。

各支出を考察します。比較のために挙げている他の世帯の家計については、ファイナンシャルプランナーの情報サイトなどを参考にしています。

A:住居費

約15%となりました。

親元に住んでいない場合、単身者でも25%、家族がいる場合は30%を超えることが少なくない出費なので相当抑えているといえます。

駅から遠い、風呂なしワンルームアパート・・・ではなく、ターミナル駅から徒歩10分の立地を重視したマンションに住んでいます。

便利ですが広さと居住性はかなり妥協しています。
 

B:生活費

同じく約15%です。

夫婦世帯ならば30%以上、一人暮らしならば20~30%が一般なのでやはりかなり抑えているといえます。

デジタル家電以外はあまりこだわらず、食事や衣服にはお金をかけない主義です。
実用性をなによりも重んじています。

C:趣味・娯楽・交際費

約11%となりました。

家族がいるとどんなに少なくとも5%、しかし多くても20%に抑えざるを得ない出費です。
ただし一人暮らしの場合収入に応じて0~40%とかなり幅を持たせることが可能のようです。

D:貯蓄・保険

約11%となりました。

一般の家計では貯蓄・保険、そして投資の割合は家族がいる場合20~30%です。
一人暮らしならば0~40%とかなり幅を持たせることが可能のようです。

E:ソーシャルレンディング

約48%となりました。
本来ならば、「D貯蓄・保険・投資」として仕分けるべきでしょう。

しかしこの記事の主旨、また私の場合ソーシャルレンディングへの投資が「C 趣味・娯楽・交際費」の意味合いも強く持つことから、分けて記しました。

なぜこれほどの金額をソーシャルレンディング充てているのか?

私はソーシャルレンディングが、ITや社会の進化の結果生まれた、一般の個人投資家でも着実に資産を増やせる「ミドルリスク・ミドルリターン」の投資であることを確信しています。

また、銀行がカバーしきれない事業へ資金を流し、社会発展の礎になる事業であるということも確信しています。

自分へのリターンと社会へのリターンの双方を両立できるお金の使いみちです。

自分にとってソーシャルレンディングとは投資、自己実現、趣味など様々な側面をもち、ひとつに絞りきれるものではありません。

それなりの生きがいを与えてもらっているからこそ、収入の大部分をソーシャルレンディングに充てられるのです。

身軽な一人暮らしだからこそできる生き方を楽しむ

「皆様の資産割り振りの参考になる記事」といいながら一般の家計から見ると異質な支出比率で私は生活していることになります。

しかし実際のところ、一人暮らしで贅沢をせず、人並み以上の年収があれば、生活費を抑えて他の出費(娯楽・投資・貯金)に割り振ることは、意外に無理なくできます。

一人暮らしよりも複数人で暮らしたほうが、様々なものをシェアできる分安く済む一面はあります。
しかし共同生活をする上で、どうしても最低限度保たなければいけないものがあり、それは生活費の比率を跳ね上げるでしょう。

しかし一人暮らしならば、自分ひとりが納得して我慢すれば、生活費は最低限に抑えることができます。
若い新入社員の頃ではそれでも生活費はかなりの割合を占めるでしょう。

しかし順調に収入が増えていけばどんどん自由に使えるお金は増えていきます。
私はそれをソーシャルレンディングに充てています。

着実に資産と余裕が増え、ソーシャルレンディングからの収益もだんだんと上がってきています。
良い循環の中にいるといえるでしょう。

こうした人生を私はそれなりに楽しんでいます。

未婚率、子供なし世帯の両方が増加している今、私のような人間は決して少なくないと思います。

そのような方の参考になれば幸いです。