クラウドファンディングには融資型以外にも複数の累計があり、購入型や寄付型ではクレジットカードの利用が認められています。
それでは融資型クラウドファンディングとも呼ばれるソーシャルレンディングにおいては、クレジットカードの利用は認められるのでしょうか。
また今後導入される見込みはあるのでしょうか。
ソーシャルレンディングでのクレジットカード利用について調べて見ました。
クラウドファンディングでクレジットカード払い解禁を検討
2016年5月に日本経済新聞が、金融庁がクラウドファンディングへの投資についてクレジットカード払いを認める方向で検討と報じました。
カード払いを認めることで個人投資家の小口投資の利便性を高めるための施策で、2017年11月時点では、購入型クラウドファンディングにおいてクレジットカード払いが可能となっています。
しかしながら、融資型クラウドファンディングに位置付けられるソーシャルレンディングにおいて、クレジットカードで投資が可能な事業者は存在していません。
それでは今後ソーシャルレンディング投資を行う際、クレジットカードの利用が可能になるのでしょうか?
・クラウドファンディング、「投資型」でもカード可能に
金融商品のカード払いは基本的に認められていない
日本ではカード払いで金融商品を購入するケースは基本的に認められていません。
株、投資信託、FX、ほか、口座を開設し金融商品を購入する際は、必ず現金の入金を行う必要があります。
そしてその入金は必ず現金である必要があり、カード払いが認められているケースはほぼありません。
ただし、現状では一部の仮想通貨取引所においてカードでの仮想通貨購入が認められています。
ソーシャルレンディングは金融商品にみなされる商品であり、他の金融商品同様カード払いは認められていません。
ソーシャルレンディングにカード払いが認められた場合のメリット
現在ソーシャルレンディング投資は事業者によっては1万円から投資が可能です。
他の金融商品と比べると投資の敷居が非常に低いと言えます。
1万円から投資が可能なソーシャルレンディングは、小口の決済に有用なクレジットカードとの親和性は高いでしょう。
仮にカード払いが導入されれば、「ソーシャルレンディング投資がしやすくなる」メリットが考えられます。
「ソーシャルレンディング事業者に口座開設を行った後に銀行口座から入金手続きを行う」というソーシャルレンディング投資の流れは、カード払いを導入することで、スムーズになるかもしれません。
すると、投資家にとってソーシャルレンディング投資が便利になり、ソーシャルレンディング市場拡大のきっかけとなる可能性を秘めています。
ソーシャルレンディングにカード払いが認められた場合のデメリット
クレジットカードの支払いについては、常に信用力の問題が付いて回ります。
決済手段として認められているクレジットカードですが、既述のように投資資金の拠出方法としては国内では見られません。
大きな理由としては2つ考えることができます。
- カード決済で購入した金融商品で損失が発生した場合に投資家が資金を支払えなくなる可能性がある
- 利益が出るとして投資家が必要以上に投資を行う可能性がある
1については、投資に限らずクレジットカードを利用する際に、利用者が本当に支払うことが可能なのか、支払いがされなかった場合、誰が責任をとるのかなど考える必要があります。
2については資金を増やす目的のある「投資」行為では、カードでの信用創造を背景に必要以上に資金を投入してしまうリスクが存在します。
原則として投資は余剰資金で行うものです。
よって借金で行うものではありません。
カードでの投資行為は借金での投資と共通しています。
利益が出ている時は信用力を背景に予想以上の利益が出る反面、投資なので当然損失を計上する可能性もあります。
ソーシャルレンディングはカードでの購入は当面認められないと考えられる
クラウドファンディングの中では、購入型及び寄付型についてはカード決済が認められています。
それでは今後融資型クラウドファンディングであるソーシャルレンディングにカード決済が認められるかと言えば、上記のデメリットの理由から、その可能性は低いと考えられます。
幅広いクラウドファンディングのカテゴリーの中でも、融資型及び投資型は金融商品に類するものと位置付けられています。
カードでの金融商品購入が原則認められていない国内事情を考えれば、ソーシャルレンディングについてもカードでの購入を認められる可能性は非常に低いと言えるのではないでしょうか。
直近3年の間、ソーシャルレンディングの貸し倒れ率は1.47%です。(2018年1月25日現在)また、ファンド期限を延長し当初の予定通りの返済が出来ていないファンドも存在しています。
ソーシャルレンディングは投資なので、損失を被ることももちろんあります。
金銭を対価として受け取るソーシャルレンディングは、金融商品として購入型や寄附型のクラウドファンディングとは異なる位置付けがなされている、との認識は必要不可欠と言えます。
まとめ
購入型クラウドファンディングはカード決済が可能ですが、上記事情によりソーシャルレンディングではカード決済導入には高いハードルがあるでしょう。
投資には人間の欲がどうしても絡んでしまうため、必要以上の資金を投じてしまう可能性もあります。
世界ではキャッシュレス化が進んでおり、日本は世界的に見ると今も現金大国の座にあります。
ただし納税がカードで認められるなど、徐々に変化の兆しもあります。
ただし日本が現金大国かどうかにかかわらず、投資のカテゴリーに位置付けられるソーシャルレンディングは、クラウドファンディングの中でも投資型と同様、今後もカード決済が認められる可能性は高くないと考えます。
ソーシャルレンディングにクレジットカードは使えるのか?展望も含めて解説
クラウドファンディングには融資型以外にも複数の累計があり、購入型や寄付型ではクレジットカードの利用が認められています。
それでは融資型クラウドファンディングとも呼ばれるソーシャルレンディングにおいては、クレジットカードの利用は認められるのでしょうか。
また今後導入される見込みはあるのでしょうか。
ソーシャルレンディングでのクレジットカード利用について調べて見ました。
目次
クラウドファンディングでクレジットカード払い解禁を検討
2016年5月に日本経済新聞が、金融庁がクラウドファンディングへの投資についてクレジットカード払いを認める方向で検討と報じました。
カード払いを認めることで個人投資家の小口投資の利便性を高めるための施策で、2017年11月時点では、購入型クラウドファンディングにおいてクレジットカード払いが可能となっています。
しかしながら、融資型クラウドファンディングに位置付けられるソーシャルレンディングにおいて、クレジットカードで投資が可能な事業者は存在していません。
それでは今後ソーシャルレンディング投資を行う際、クレジットカードの利用が可能になるのでしょうか?
・クラウドファンディング、「投資型」でもカード可能に
金融商品のカード払いは基本的に認められていない
日本ではカード払いで金融商品を購入するケースは基本的に認められていません。
株、投資信託、FX、ほか、口座を開設し金融商品を購入する際は、必ず現金の入金を行う必要があります。
そしてその入金は必ず現金である必要があり、カード払いが認められているケースはほぼありません。
ただし、現状では一部の仮想通貨取引所においてカードでの仮想通貨購入が認められています。
ソーシャルレンディングは金融商品にみなされる商品であり、他の金融商品同様カード払いは認められていません。
ソーシャルレンディングにカード払いが認められた場合のメリット
現在ソーシャルレンディング投資は事業者によっては1万円から投資が可能です。
他の金融商品と比べると投資の敷居が非常に低いと言えます。
1万円から投資が可能なソーシャルレンディングは、小口の決済に有用なクレジットカードとの親和性は高いでしょう。
仮にカード払いが導入されれば、「ソーシャルレンディング投資がしやすくなる」メリットが考えられます。
「ソーシャルレンディング事業者に口座開設を行った後に銀行口座から入金手続きを行う」というソーシャルレンディング投資の流れは、カード払いを導入することで、スムーズになるかもしれません。
すると、投資家にとってソーシャルレンディング投資が便利になり、ソーシャルレンディング市場拡大のきっかけとなる可能性を秘めています。
ソーシャルレンディングにカード払いが認められた場合のデメリット
クレジットカードの支払いについては、常に信用力の問題が付いて回ります。
決済手段として認められているクレジットカードですが、既述のように投資資金の拠出方法としては国内では見られません。
大きな理由としては2つ考えることができます。
1については、投資に限らずクレジットカードを利用する際に、利用者が本当に支払うことが可能なのか、支払いがされなかった場合、誰が責任をとるのかなど考える必要があります。
2については資金を増やす目的のある「投資」行為では、カードでの信用創造を背景に必要以上に資金を投入してしまうリスクが存在します。
原則として投資は余剰資金で行うものです。
よって借金で行うものではありません。
カードでの投資行為は借金での投資と共通しています。
利益が出ている時は信用力を背景に予想以上の利益が出る反面、投資なので当然損失を計上する可能性もあります。
ソーシャルレンディングはカードでの購入は当面認められないと考えられる
クラウドファンディングの中では、購入型及び寄付型についてはカード決済が認められています。
それでは今後融資型クラウドファンディングであるソーシャルレンディングにカード決済が認められるかと言えば、上記のデメリットの理由から、その可能性は低いと考えられます。
幅広いクラウドファンディングのカテゴリーの中でも、融資型及び投資型は金融商品に類するものと位置付けられています。
カードでの金融商品購入が原則認められていない国内事情を考えれば、ソーシャルレンディングについてもカードでの購入を認められる可能性は非常に低いと言えるのではないでしょうか。
直近3年の間、ソーシャルレンディングの貸し倒れ率は1.47%です。(2018年1月25日現在)また、ファンド期限を延長し当初の予定通りの返済が出来ていないファンドも存在しています。
ソーシャルレンディングは投資なので、損失を被ることももちろんあります。
金銭を対価として受け取るソーシャルレンディングは、金融商品として購入型や寄附型のクラウドファンディングとは異なる位置付けがなされている、との認識は必要不可欠と言えます。
まとめ
購入型クラウドファンディングはカード決済が可能ですが、上記事情によりソーシャルレンディングではカード決済導入には高いハードルがあるでしょう。
投資には人間の欲がどうしても絡んでしまうため、必要以上の資金を投じてしまう可能性もあります。
世界ではキャッシュレス化が進んでおり、日本は世界的に見ると今も現金大国の座にあります。
ただし納税がカードで認められるなど、徐々に変化の兆しもあります。
ただし日本が現金大国かどうかにかかわらず、投資のカテゴリーに位置付けられるソーシャルレンディングは、クラウドファンディングの中でも投資型と同様、今後もカード決済が認められる可能性は高くないと考えます。