金融に特化した事業を展開するエーアイトラスト株式会社が運営するトラストレンディングは比較的、募集ファンドの平均利回り(予定)が高いソーシャルレンディング事業者です(2017年10月中旬時点)。
そんなトラストレンディングでは預託金口座が用意されていないため、入金・出金時の流れは他社と異なる対応が必要となります。
今回はトラストレンディングの入金・出金について、その概要を解説します。
トラストレンディングを運営するエーアイトラスト株式会社に対し、2018年12月14日付けで行政処分が行われました。詳しくはこちらをご覧ください。
トラストレンディングの入金方法とタイミング
トラストレンディングは国内の案件ながら利回り10%近い案件を多く提供しているソーシャルレンディング事業者です。
同社の案件は最低投資金額10万円からの募集が多いことがWebサイトからうかがえます。
そんなトラストレンディングは資金の入金・出金において他の事業者と異なる部分があり、疑問に思う方もいるようです。
他ソーシャルレンディング事業者の場合は、事業者が投資家に向けて用意した預託金口座に資金を振り込み、預託金口座にプールされた資金から、順次投資を行う流れとなります。
しかしながらトラストレンディングは預託金口座が用意されていないため、投資したい案件毎に、指定された銀行口座へ入金する作業が必要になります。
具体的には、サイトからファンドへの出資申込み手続きを行うと、メールで投資金額・投資金額の払い込み口座及び払込期限の連絡があるため、連絡先の銀行口座(楽天銀行)に入金する手続きを行う必要があります。
- トラストレンディングのWebサイトからファンドの申込み
- メールで申し込みの確認及び払込口座の指定
- 自ら銀行で入金を行う
以上の3ステップを経て、入金が行われることになります。
複数回に渡り同社ファンドに出資する場合は、その都度上記3ステップを行う必要があります。
元から資金を振り込んでおくことはできません。
なお、振り込みを間違えた場合や申し込みを完了する前に入金してしまった場合などは、返金は行われるものの返金の際の振込手数料は投資家負担となります。
投資実行の際は、焦らずに必ず申込み手続き完了の確認を行い、手続き完了メールの確認を行った後で入金を行うことが必要不可欠となります。
トラストレンディングでの出金方法とタイミング
トラストレンディングでは償還・分配される全ての資金が、事前登録された銀行口座に直接振り込まれることになります。
同社の案件は「元金一括返済案件」といって、元本はファンド満期時には投資元本は一括して銀行口座に振り込み(出金)されます。
分配金については、毎月10日(10日が非営業日の場合は翌営業日)に銀行口座に振り込み(出金)されます。
トラストレンディングの案件の場合、出金という概念がそもそも無く、出資後に毎回銀行口座に分配金が振り込まれ、満期到来後に投資元本が振り込まれるという流れになります。
トラストレンディングの案件に投資を行う場合は、日常口座を利用するのであれば頻繁に記帳を行う、トラストレンディング用の銀行口座を用意するといった一手間をかけることで、後々の管理が行いやすくなります。
なお、フィンテナではソーシャルレンディング各社の償還・分配金の状態などを管理できるポートフォリオ管理機能を無料で提供しています。
ソーシャルレンディング口座の管理を簡単に行いたい人は是非お使いください。
【ソーシャルレンディングのポートフォリオ管理機能はこちら】
・ソーシャルレンディングのポートフォリオ管理機能「マイ投資レポート」
トラストレンディングの入金・出金にかかる手数料
上述のようにトラストレンディングからの分配金及び投資元本の払い込みについては、登録の銀行口座に直接払い込みがなされます。
しかし振込手数料は事業者の負担となるため、投資家の負担はありません。
なおトラストレンディング社では口座維持手数料も発生しません(預託金口座がそもそも存在していません)。
一方で入金の際は、個別で指定の銀行口座に振り込みを行う必要があるため、振込手数料は投資家の負担となります。
よってトラストレンディングの登録銀行口座には、振込手数料が無料となるサービスが付いた銀行の口座を登録するのがオススメです。
ソーシャルレンディング投資において、出金手数料などの手数料は隠れたコストであり、少額投資の場合は金利分が手数料で消えてしまうケースがあります。
トラストレンディングの場合は、入金において手数料を要するのでできる限りこうしたコストを抑えることが重要でしょう。
まとめ
トラストレンディングは利回りの高い案件が多く、1案件10万円からの出資がよく見られます。
他の事業者と異なり預託金口座は存在せず、償還・分配の度に入金・出金が必要です。
トラストレンディングの案件に実際に投資を行う際、他社との手続きの違いに戸惑いを覚える場合もありますが、上記を参考にしていただければ幸いです。