【実績公開】ソーシャルレンディング投資家ブロガー5人のポートフォリオを分析

【実績公開】ソーシャルレンディング投資家ブロガー5人のポートフォリオを分析

こんにちは。中田健介です。
ソーシャルレンディングにおいては分散投資が重要だと言われていますが、実際にソーシャルレンディング投資家はどのようなポートフォリオを組んでいるのでしようか。

今回、ソーシャルレンディング投資家ブロガー5名(私を含む)の投資額、利回り、投資対象の事業者、テーマなどについてその傾向を分析してみました。

今回ご協力いただいたのは以下のブロガーの方々です。

・ファイアフェレット氏(ソーシャルレンディング赤裸々日記
・SALLOW氏(ソーシャルレンディング投資記録
・Superflow氏(Superflow
・かいぢ氏(ソーシャルレンディング実践記ピンチだけど…チャンスッ…
・中田健介(けにごろうのはじめてのソーシャルレンディング日記

投資対象サービス事業者数、ファンド数

まず、現在投資しているサービス事業者数、ファンド数は以下の通りでした。

投資家 投資サービス数 投資ファンド数
SALLOW 21 204
ファイアフェレット 20 114
Superflow 11 166
かいぢ 11 40
中田健介 16 47

投資対象サービス事業者数は、最も多いSALLOW氏で21社、少ない方でも11社でした。
21社ということはほとんど全てのサービスで投資していることになります。

また、投資対象ファンド数が最も多いのもSALLOW氏で、何と204ファンドにも投資しています。
これだけの数に達するにはほとんど1日1ファンドのペースで投資する必要がありそうです。
一方比較的少なかったのは私とかいぢ氏で、40件ほどでした。

事業者、ファンドの分散は皆さん徹底しているようです。
これらの分散はソーシャルレンディング投資の基本と言えるでしょう。

ソーシャルレンディング全体での投資額合計、1ファンドあたり平均投資額

ソーシャルレンディング全体での投資額合計および1ファンドあたりの平均投資額は以下の通りでした。

投資家 投資額合計 1ファンドあたり平均投資額
SALLOW 7206万円 35万円
ファイアフェレット 2482万円 22万円
Superflow 2327万円 14万円
かいぢ 386万円 10万円
中田健介 1988万円 42万円

全体での投資額が最も大きかったのはSALLOW氏で、7200万円もの資金をソーシャルレンディングで運用しています。
この資金額であれば、少なくとも毎月30万円以上の金利収入が得られることになります。

SALLOW氏は早期リタイアを目指しているそうですが、もうほとんど達成していると言えるでしょう。

1ファンドあたりの平均投資額は10万円~42万円でした。
投資額合計とはあまり関係無いようなので、投資家の性格によるのかもしれません。

投資対象ファンド平均利回り、平均投資期間

投資対象ファンドの平均利回り(税引き前)、平均投資期間は以下の通りです。

投資家 平均利回り(年利・税引き前) 平均運用期間
SALLOW 7.8%
ファイアフェレット 8.3% 15ヶ月
Superflow
かいぢ 8.3% 15ヶ月
中田健介 9.1% 16ヶ月

投資対象ファンドの平均利回りは7.8%~9.1%と、投資家間でそれほど大きな違いは見られません。

私自身は比較的高利回りのファンドを中心に投資しているつもりですが、それでも利回りは9.1%で、全員の平均との差は1%以下でした。
やはりソーシャルレンディング投資の利回りは人による大きな差は出にくいようです。

平均投資期間についても15カ月~16カ月と、人による違いはほとんどありませんでした。

事業者別のポートフォリオ

次に、投資家ごとの事業者別ポートフォリオを見ていきたいと思います。

各投資家とも事業者の分散はしっかりしており、1つの事業者に30%以上の資金が集中しているケースはありませんでした。

全員ある程度大きな金額を投資していることもあり、やはり事業者リスクを考えると1社にあまり集中させるのは避けたいところでしょう。

比率の高かった事業者としては、maneo(マネオ)の比率が最も高い人が3名(SALLOW氏、ファイヤフェレット氏、中田健介)で、クラウドクレジットの比率が最も高い人が2名(かいぢ氏、Superflow氏)と分かれました。

さすがにmaneoは業界最大手であり信用度・実績などの面で投資家人気が高いようです。

その他の事業者については各投資家とも投資比率はまちまちであり、あまり共通した傾向は見られませんでした。

テーマ別のポートフォリオ

次に、テーマ別ポートフォリオを見ていきたいと思います。

各投資家とも、テーマの分散についてもある程度意識しているようで、適度に各テーマに分散されています。(ただし私(中田)については「国内事業性資金」が半分以上を占めており、やや偏っていると言わざるを得ません)

比率が高いテーマは「国内事業性資金」と「国内不動産」の2つで、ほぼ全員ともその2つが1位または2位を占めていました。

ただし、海外関連のファンド(「海外事業性資金」「海外個人ローン」「海外不動産」)にも各投資家とも20%~30%ほど投資していました。
海外投資にはもちろんリスクは伴いますが、国内だけに投資することもそれはそれでリスクがあると考えているのかも知れません。

おわりに

普段他のソーシャルレンディング投資家のポートフォリオを同じ基準で比べることはあまりなかったので、今回の調査結果は私にとても興味深く、勉強になりました。

やはり各投資家とも事業者・ファンド・テーマの分散を意識して実践していることがうかがえる結果となりました。

現在ソーシャルレンディング投資を手掛ける方や今後始められる方はぜひ参考としていただければと思います。