こんにちは、にーちぇです。
ソーシャルレンディング投資が初心者の方は、数あるファンドの中からどれを選べばよいのかわからない方も少なくないのではないでしょうか。
今回は、私のようにソーシャルレンディング歴6か月の初心者でもできた、ファンドを判断する基準をご紹介します。
目次
まずは償還期間で絞り込もう
私がファンドを選ぶ上でまず重視しているのが、「償還期間」 です。
償還期間とは元本が返済されるまでの期間を指します。
他の投資でも同様ですが、ソーシャルレンディングの最大のリスクは「元本毀損」だと私は考えています。
市場の先行きは素人には読めないため、長期で投資を行うファンドへの投資は避けるようにしています。
こうした点で、元本毀損リスクを低減させるために、初心者投資家の方は将来を見通しやすい短期~中期のファンドが良いと考えます。
例えば、3か月後に償還されるファンドと3年後に償還されるファンドがあったとして、より返済の確証があるのは、3か月のファンドでしょう。
3か月後であれば市場の予測も比較的容易です。
私がファンドを選ぶ際は償還期間1年以内を目安としています。1年間のリスクなら許容できるという考えです。
不安な方はより短期な商品もあるので、そちらから始めてみることをおすすめします。
ただし、短期のファンドは償還が早いため、再投資の手間もそれだけかかるという点は留意しましょう。
担保、保証を確認
償還期間でファンドを絞り込んだら次にファンドの「保全性」を見ていきます。
具体的には、「担保・保証」がついているのかという点です。
仮に貸し倒れが発生した際に、担保・保証により、どの程度補填の可能性があるのか確認することで、ファンドの保全性はある程度見極めることができます。
このとき、どのようなスキームのファンドなのかを見ることが大事です。
下記、maneoのファンドを例にとって見てみます。
赤色の枠内に注目すると、「何に」、「いくら」の担保を設定しているかわかります。
このファンドだと、借り手が保有する7800万円の土地に、6000万円を限度に第1順位の抵当権を設定していることがわかります。
貸出金額は5000万円なので、仮に全額貸し倒れても6000万円の評価額に値する担保があります。
担保対象となっている部分の評価額が貸付け金額よりも高いため、比較的保全性が高いファンドと判断します。
このように私は、担保額が貸付金額よりも高いファンドであることを確認するようにしています。
また、抵当順位が1位でないファンドも極力選ばないようにすることで、比較的安全性の高いファンドを選定しています。
担保の評価額はあくまで掲載時点のものです。
市場の状態に呼応して、担保の評価額自体が下がる場合もある点には注意しましょう。
【担保・評価額についてもっと知りたい方はこちら】
・ソーシャルレンディングにおける担保と保証の仕組みを徹底解説
事業内容を確認する
ファンドの保全性を「担保・保証」の観点から確認したら、次に「事業内容」の側面も確かめます。
「事業内容」とは、ソーシャルレンディング事業者から借りたお金を、借り手は何に使用するのかということです。
不動産賃貸業を行う会社、太陽光発電の会社など様々ですが、私は事業内容に将来性を見込めるかという視点を持つようにしています。
私は、不動産投資を行うファンドに投資することが多いです。
不動産は盛況かつ東京オリンピックまでは価格も高止まりするのではと予想しているからです。
しかし、もちろんファンドテーマの分散は大切です。
不動産ファンドばかりに投資を行っていては、不動産市場が下向いた際に貸し倒れリスクが高まります。
借り手の事業内容とともに「分散投資できているか」も確認しましょう。
【分散投資についてもっと知りたい方はこちら】
・ソーシャルレンディング分散投資の方法とコツ
利回りは最後に絞り込み
上記の通り、「償還期間」「担保・保証」「事業内容」で絞り込んでいくと、残るファンドは多くないでしょう。
残ったファンドは私にとっての最低ラインをクリアしたファンドです。
ここから利回りの高いものを選択し、投資するようにしています。
最後に利回りを見るのは、高すぎる利回りに翻弄させられないためです。
最初に、償還期間や担保といった部分をチェックしておくことで、安心して投資することができます。
担保条件を先に絞り込むと、結果的に利回りが高くない商品が残ることになりますが、初心者としてはミドルリスク、ミドルリターンの成果が得られれば十分ではないでしょうか。
そもそもソーシャルレンディングのファンドは、利回りが5%以上でも預貯金と比較すれば高利回りのものが多いため、高望みはしないようにしています。
その他の注意点
最後に、上記ステップ以外に私が注意していることをご紹介したいと思います。
同じファンドに集中して投資をしない
いくら素晴らしいファンドがあっても、全額を同一ファンドには投資しないようにしています。
株式投資などでは、「卵は一つのかごに盛るな」と言われるように資産のアロケーションが重要とされていますが、これはソーシャルレンディング投資も同じです。
万が一の場合に備え、複数のファンドに分散して投資するようにしています。
また、ファンドによっては「第1弾」「第2弾」・・・と募集タイミングは違えど投資先は同一のケースが多々あります。
しっかりと過去に投資したファンドを記録し、被らないように投資先を選定していくことが大事です。
償還されたら、すぐ再投資
私は比較的短期間のファンドに投資しているため、短いスパンで元本が返金されます。
この返ってきた元本は、なるべく早いタイミングで異なるファンドに再投資するようにしています。
すぐに再投資できないと、その間運用していたら得られた利益を得られなくなってしまい、複利効果が低減してしまいます。
良いファンドが無ければ無理に投資しませんが、それでも数週間以内に再投資することを心がけています。
【複利についてはもっと知りたい方はこちら】
・ソーシャルレンディングで複利効果を高める方法?効果を最大化する方法とは
まとめ
私も最初は、「ソーシャルレンディングの商品ってどれを選べば良いのだろう」と悩んでおり、ファンド選定にかなり時間がかかっていました。
しかし、自分の中でどの項目が優先すべき項目なのか決めておくとスムーズに投資を実行できます。
私の場合、ファンドの安全性を見極めたかったので、ファンドの利回りはさほど重視していません。
このようにプライオリティを決め、自分の中で基準を作っておけば投資期間中も安心して運用できます。
ぜひ、みなさんも自分のスタンダードをもってソーシャルレンディングのファンドを見極めてくださいね!
※こちらの記事の情報を用いて行うすべての行動やそのほかに関するご判断は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。