
2015年11月にリリースされ、不動産案件を中心に比較的高い利回りの案件を出しているトラストレンディング(フィンテナ調べ)。トラストレンディングは他のソーシャルレンディング事業者と違った仕組みになっています。今回はその違いや投資をするためのポイントを解説します。
トラストレンディングを運営するエーアイトラスト株式会社に対し、2018年12月14日付けで行政処分が行われました。詳しくはこちらをご覧ください。
目次
トラストレンディングの特徴
国内不動産に特化、不動産担保付き
トラストレンディングは国内不動産の案件を中心に掲載しており、その多くに担保が付いています。
利回りが高い

2017年8月におけるトラストレンディングの平均利回りは9%となっています。ソーシャルレンディング業界の全ファンドの平均利回りは約8.5%で、若干トラストレンディングが高い水準ですが、リリース当初から1年間ほどは業界の全ファンド平均利回りより最大約3%ほど高かった時期もあります。
事業者の報酬が記載されている
ソーシャルレンディングでは事業者が借り手企業からの手数料を差し引きます。この手数料を案件ごとに記載している事業者はあまりありません。
そんな中、トラストレンディングではリリース当初から営業者報酬として記載しています。こうした情報の開示があると事業者の信頼につながりますね。
営業者報酬は各ファンドページにて確認可能です。
【トラストレンディングについて詳しく知りたい方はこちら】
・トラストレンディングの特徴やリスクについて
トラストレンディングの投資で注意するポイント
トラストレンディングはソーシャルレンディング事業者の中でも少し違った仕組みになっています。以下の2つのポイントをしっかりと確認しましょう。
預託金口座がない
多くのソーシャルレンディング事業者では、預託金口座が作れるようになっており、各サービスサイトに投資用の資金をプールしておくことができます。これによって、「分配金の再投資がしやすい」「手数料負担が少なくなる」といったメリットがあります。
トラストレンディングでは、この預託金口座を設けていません。仮に事業者が倒産した際に、投資家自身の預託金を引き上げることができなくなるといったリスクを回避するためです。
よって、トラストレンディングで投資する際は、毎回トラストレンディングが指定する口座に自分の口座から振り込む必要があります。
案件へ申し込み前に振り込まない
トラストレンディングは預託金口座がないため、投資したい案件ごとに振込をする作業が発生します。
投資案件の申し込みが完了する前にトラストレンディングが指定する口座へ振込をしてしまうと、返金されてしまいます。
返金の際の振込手数料は投資家負担となってしまうため、申込手続き完了メールを必ず確認してから、指定の口座に振り込むようにしましょう。
トラストレンディングで投資するための口座開設方法
上記のポイントを押さえてうえで、トラストレンディングで投資をするならまずは口座開設です。口座開設は他のソーシャルレンディング事業者とあまり変わりがありません。
大まかには以下の流れです。
- 投資家登録の申請
- 個人情報の登録
- 本人確認書類の提出
詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
【トラストレンディングの口座開設方法を知りたいならこちら】
・トラストレンディングの口座開設方法・流れを徹底解説!
またトラストレンディングでは新規会員特典キャンペーンを実施しており、以下のプレゼントが用意されています。(2017年12月29日まで)
- 特典1:新規会員登録+メルマガ登録完了で現金1,500円
- 特典2:特典1の条件に該当し、10万円以上の新規取引で現金3,500円
【トラストレンディングの最新キャンペーン情報を知りたい方はこちら】
・トラストレンディングの最新キャンペーン情報と内容一覧
トラストレンディングのファンドに投資する流れ
トラストレンディングの会員登録が完了したら、あとは投資したいファンド選んで入金をするだけです。
【トラストレンディングの入金・出金について詳しく知りたい方はこちら】
トラストレンディングは出金が必須?入金・出金の方法まとめ
ファンドを選んで申込
ジャンルは国内不動産が中心ですが、運用期間や担保など他にも検討が必要な条件がいくつかあります。
自分自身の投資方針にあった形でファンドを選んでいきましょう。
指定の口座に投資資金を振り込む
ファンドを選んで投資の申し込みをすると、申し込み完了メールが届きます。
そのメールに振込用の銀行口座が指定されているので、期日までに投資する金額を振り込みます。
これで投資は完了です。あとは運用期間の終了と償還日を待つことになります。
分配金は直接自分の口座に振り込まれる
トラストレンディングの返済方法は元本一括返済となっています。
毎月分配金を受け取ることが出来ますが、預託金口座がないため、登録する自分の口座に直接振り込まれることになります。
再投資に回すことも、生活費や他の金融商品の投資資金に回すこともできます。
トラストレンディングの手数料について
トラストレンディングでは「預託金口座」が無く、投資の度に資金を引き出す必要があります。
そのため入金・出金手数料について気にかかる方もいるでしょう。
トラストレンディングで投資家が負担する手数料は「入金手数料」です。
投資用の資金は各銀行口座から投資家自身が振り込むため、入金手数料はトラストレンディングに対して払い込むものではありません。
そのため、ほぼすべてのソーシャルレンディング事業者において入金手数料は投資家負担です。
一方、払い戻し手数料(出金手数料)は各サービス毎に異なります。
トラストレンディングではトラストレンディング自身が手数料を負担するため、何度銀行口座に資金が引き出されてもコストがかかりません。
払い戻し手数料はソーシャルレンディング事業者が銀行に対して負担するものですが、投資家が月に何度も払い戻ししてしまうと、事業者によるコストの負担が大きくなります。
そのため、投資家が手数料を負担する事業者や初回のみ事業者が負担する事業者もあります。
こうした細かい点も投資には関わってくるため注意すると良いでしょう。
まとめ
トラストレンディングで投資する際のポイントは、預託金口座と振り込むタイミングに注意することで、あとは通常のソーシャルレンディング投資と変わりません。
再投資が少し手間にはなりますが、ソーシャルレンディング投資のリスクを分散するという意味でこの仕組みを採用している事業者を選ぶことも一つの選択肢でしょう。