クラウドファンディングにはさまざまな分類がありますが、購入型のクラウドファンディングはソーシャルレンディングと違ったいくつかの特徴があります。
今回は国内の購入型クラウドファンディングサイトをまとめながら、特徴も合わせて解説しています。
購入型クラウドファンディングとは?
購入型クラウドファンディングは、リターンとしてモノ・サービスが提供されるクラウドファンディングで、資金調達やPR、テストマーケティングといった形で個人・法人問わず数多くのプロジェクトが立ち上がっています。
購入型クラウドファンディングで国内最高金額を集めたプロジェクトは、ハイブリッドバイク「glafitバイク」のプロジェクトで、約1億2,800万円・支援者1,284人を集めることに成功しました。※1
クラウドファンディングの種類
クラウドファンディングには、大きく投資型と非投資型の2つに分けられます。
非投資型である購入型はリターンとして、金銭以外のモノやサービスを受け取れるのが特徴です。
投資型の場合は金銭的リターンがあり、分配金や株を受け取れるといった特徴があります。また投資型の中でも金銭的なりターンとモノ・サービスが一緒に受け取れるプロジェクトもあります。
【クラウドファンディングについて詳しく知りたい方はこちら】
・クラウドファンディングとは|種類や歴史、メリット・デメリットまで
購入型クラウドファンディングのメリット
起案者側のメリット
金融機関や自治体からの補助金といった従来の資金調達手段がありますが、クラウドファンディングの大きなメリットとしてインターネット上で資金調達ができるという点があります。
またテストマーケティングで法人が起案することも多く、企画した商品を市場に投入する前にどれくらいの反響を得られるかを試していることもあります。
その他、資金調達+PRで認知度拡大を目的にしてプロジェクトを公開する個人・法人も多いのが特徴です。
支援者側のメリット
大きなメリットは、プロジェクトでしか得ることができない特別なモノ・サービスを購入することができる点です。
先行割引で購入できるモノや先行上映会への参加、特別会員権といったサービスなどを購入クラウドファンディングで得ることができます。
購入型クラウドファンディングのデメリット
起案者側のデメリット
プロジェクトを公開しただけで資金が集まるというわけではありません。知り合いや興味がありそうな人たちにこのプロジェクトを知ってもらい、そして支援してもらうなどネット完結だけではないオフラインでの広報活動も必要になります。
また企画からプロジェクト公開終了後も、活動報告を通してしっかりとプロジェクトの目的に向かって進んでいるかどうかも支援してくれた方々に共有していくことが必要です。
その他にもアイデアが公になることや資金が集まらなかった場合は今までの準備が無駄になるなどのデメリットを抱えています。
支援者側のデメリット
大きなデメリットとしては、支援したのにリターンがいつまでも届かないといったトラブルが起こり得ることです。斬新でワクワクするようなアイデアでも実現可能かを判断するのは難しいのが現状です。
本当に実現可能かどうか、プロジェクトの内容や起案者の情報をしっかりと確認することが大切になります。
日本の大手購入型クラウドファンディングサイト
以下では日本でも大手の購入型クラウドファンディングサイトを紹介します。国内初で登場した購入型クラウドファンディングサイトや後発ながら国内購入型クラウドファンディングの規模(流通額)で上位になったサイトなど覚えておくいいでしょう。
Readyfor

日本初の購入型クラウドファンディングサイトのReadyfor。社会貢献系のプロジェクトが多いのが特徴です。筑波大学や宮城県、JTBグループ、北海道銀行などさまざまな業界とのつながりを作っています。
また購入型以外にも寄付型クラウドファンディングサイトやガバメントクラウドファンディングと呼ばれるふるさと納税に特化したサイトをリリース。購入型クラウドファンディングだけにとどまらない展開をしています。
・Readyforのサイトはこちら
CAMPFIRE

CAMPFIREは2011年6月にサービスを開始。オールジャンルでさまざまなプロジェクトを掲載することができます。
購入型クラウドファンディングという枠にとらわれず、寄付型や融資型クラウドファンディングの導入、仮想通貨取引所「FIREX」、フレンドファンディングアプリ「polca」などさまざまなサービスも運営しています。
・CAMPFIREのサイトはこちら
MotionGalley

映像・映画製作ジャンルを中心にさまざまなプロジェクトを掲載するMotionGallery。
資金面だけでなく制作面や企画段階からのサポートを行う「MotionGallryレーベル」や資金調達と映像制作をワンストップで提供するサービス「MotionGallery STUDIO」などを提供しています。
・MotionGalleyのサイトはこちら
COUNTDOWN

国内購入型クラウドファンディングでグローバルなチャレンジができるCOUTNDOWN。
信販大手ジャックスと提携していることでプロジェクトの審査は厳しいものの、英語などの多言語掲載や越境EC「ALEXCIOUS」での販売ができるなど、世界中から支援を集めるのに向いているサイトといえるでしょう。
・COUNTDOWNのサイトはこちら
Kibidango

購入型クラウドファンディングとECが一つになっているkibidango。豊富な決済手段や割引機能など他の購入型クラウドファンディングサイトにはない特徴的な機能を持っています。
またアメリカの購入型クラウドファンディングサイト「Kickstarter」の公式アドバイザーに認定されるなど、海外進出もサポートしています。
・Kibidangoのサイトはこちら
GREENFUNDING

エンタメ系のプロジェクトを中心に高い成功率を誇るGREENFUNDING。
Tポイントでプロジェクト支援できたり、TUTAYAでのイベントや販売サポートなどCCC(TSUTAYA)グループの強力なネットワークを武器にすることができます。
・GREEEN FUNDINGのサイトはこちら
Makuake

サイバーエージェントグループが運営し、国内最高支援額のプロジェクトや本田圭佑氏から出資を受けるなど、急成長中のMakuake。
1,000万円超えのプロジェクトを多数出しており、シャープ株式会社とのコラボプロジェクトのマッチングや多くの銀行との提携を行なっています。
・Makuakeのサイトはこちら
海外の大手購入型クラウドファンディングサイト
Kickstarter

Kickstarterはアメリカで2009年にリリース。クリエイティブ系のプロジェクトを中心に、220以上の国や地域から支援を集めることができます。
これまで日本からプロジェクトを公開することができませんでしたが、2017年9月には日本からプロジェクトを立ち上げることが可能になりました。
・Kickstarterのサイトはこちら
Indiegogo

Indiegogoは2008年にアメリカでサービスを開始しました。Kickstarterよりも審査はそれほど厳しくなく、オールジャンルなのが特徴です。
また購入型クラウドファンディングだけでなく、試作から販売までのサポートや株式投資型クラウドファンディングへの参入など多くのサービスを展開しています。
・Indiegogoのサイトはこちら
Patreon

購入型クラウドファンディングでもPatreonは月額で支援を募れるサービスです。CAMPFIREでもファンクラブという同様のサービスがあります。
小説家やYoutuberなどクリエイターが活動費を募ることが多く、購入型クラウドファンディングの類似のサービスといえるでしょう。
・Patreonのサイトはこちら
まとめ
購入型クラウドファンディングは資金調達以外でもさまざまな使い方があります。各サイトを見ながら、それぞれの特徴を比較するとより購入型クラウドファンディングの理解が深まるでしょう。
もし考えているプロジェクトがある場合は、そのジャンルに合ったサイトを選ぶとよいでしょう。ただし手数料やサポート体制などジャンル以外にもさまざまな違いがあるため、各項目をしっかり比較しながらプロジェクトの相談をしましょう。
【クラウドファンディングサービスを手数料で比較するならこの記事をチェック】
・【最新版】手数料が低いお得なサイトは?クラウドファンディングの手数料比較と事業者別一覧まとめ
※1:自転車+バイク=glafitバイク スマートな折り畳み式電動ハイブリッドバイク
購入型クラウドファンディングとは?特徴やサイトをまとめました
クラウドファンディングにはさまざまな分類がありますが、購入型のクラウドファンディングはソーシャルレンディングと違ったいくつかの特徴があります。
今回は国内の購入型クラウドファンディングサイトをまとめながら、特徴も合わせて解説しています。
目次
購入型クラウドファンディングとは?
購入型クラウドファンディングは、リターンとしてモノ・サービスが提供されるクラウドファンディングで、資金調達やPR、テストマーケティングといった形で個人・法人問わず数多くのプロジェクトが立ち上がっています。
購入型クラウドファンディングで国内最高金額を集めたプロジェクトは、ハイブリッドバイク「glafitバイク」のプロジェクトで、約1億2,800万円・支援者1,284人を集めることに成功しました。※1
クラウドファンディングの種類
クラウドファンディングには、大きく投資型と非投資型の2つに分けられます。
非投資型である購入型はリターンとして、金銭以外のモノやサービスを受け取れるのが特徴です。
投資型の場合は金銭的リターンがあり、分配金や株を受け取れるといった特徴があります。また投資型の中でも金銭的なりターンとモノ・サービスが一緒に受け取れるプロジェクトもあります。
【クラウドファンディングについて詳しく知りたい方はこちら】
・クラウドファンディングとは|種類や歴史、メリット・デメリットまで
購入型クラウドファンディングのメリット
起案者側のメリット
金融機関や自治体からの補助金といった従来の資金調達手段がありますが、クラウドファンディングの大きなメリットとしてインターネット上で資金調達ができるという点があります。
またテストマーケティングで法人が起案することも多く、企画した商品を市場に投入する前にどれくらいの反響を得られるかを試していることもあります。
その他、資金調達+PRで認知度拡大を目的にしてプロジェクトを公開する個人・法人も多いのが特徴です。
支援者側のメリット
大きなメリットは、プロジェクトでしか得ることができない特別なモノ・サービスを購入することができる点です。
先行割引で購入できるモノや先行上映会への参加、特別会員権といったサービスなどを購入クラウドファンディングで得ることができます。
購入型クラウドファンディングのデメリット
起案者側のデメリット
プロジェクトを公開しただけで資金が集まるというわけではありません。知り合いや興味がありそうな人たちにこのプロジェクトを知ってもらい、そして支援してもらうなどネット完結だけではないオフラインでの広報活動も必要になります。
また企画からプロジェクト公開終了後も、活動報告を通してしっかりとプロジェクトの目的に向かって進んでいるかどうかも支援してくれた方々に共有していくことが必要です。
その他にもアイデアが公になることや資金が集まらなかった場合は今までの準備が無駄になるなどのデメリットを抱えています。
支援者側のデメリット
大きなデメリットとしては、支援したのにリターンがいつまでも届かないといったトラブルが起こり得ることです。斬新でワクワクするようなアイデアでも実現可能かを判断するのは難しいのが現状です。
本当に実現可能かどうか、プロジェクトの内容や起案者の情報をしっかりと確認することが大切になります。
日本の大手購入型クラウドファンディングサイト
以下では日本でも大手の購入型クラウドファンディングサイトを紹介します。国内初で登場した購入型クラウドファンディングサイトや後発ながら国内購入型クラウドファンディングの規模(流通額)で上位になったサイトなど覚えておくいいでしょう。
Readyfor
日本初の購入型クラウドファンディングサイトのReadyfor。社会貢献系のプロジェクトが多いのが特徴です。筑波大学や宮城県、JTBグループ、北海道銀行などさまざまな業界とのつながりを作っています。
また購入型以外にも寄付型クラウドファンディングサイトやガバメントクラウドファンディングと呼ばれるふるさと納税に特化したサイトをリリース。購入型クラウドファンディングだけにとどまらない展開をしています。
・Readyforのサイトはこちら
CAMPFIRE
CAMPFIREは2011年6月にサービスを開始。オールジャンルでさまざまなプロジェクトを掲載することができます。
購入型クラウドファンディングという枠にとらわれず、寄付型や融資型クラウドファンディングの導入、仮想通貨取引所「FIREX」、フレンドファンディングアプリ「polca」などさまざまなサービスも運営しています。
・CAMPFIREのサイトはこちら
MotionGalley
映像・映画製作ジャンルを中心にさまざまなプロジェクトを掲載するMotionGallery。
資金面だけでなく制作面や企画段階からのサポートを行う「MotionGallryレーベル」や資金調達と映像制作をワンストップで提供するサービス「MotionGallery STUDIO」などを提供しています。
・MotionGalleyのサイトはこちら
COUNTDOWN
国内購入型クラウドファンディングでグローバルなチャレンジができるCOUTNDOWN。
信販大手ジャックスと提携していることでプロジェクトの審査は厳しいものの、英語などの多言語掲載や越境EC「ALEXCIOUS」での販売ができるなど、世界中から支援を集めるのに向いているサイトといえるでしょう。
・COUNTDOWNのサイトはこちら
Kibidango
購入型クラウドファンディングとECが一つになっているkibidango。豊富な決済手段や割引機能など他の購入型クラウドファンディングサイトにはない特徴的な機能を持っています。
またアメリカの購入型クラウドファンディングサイト「Kickstarter」の公式アドバイザーに認定されるなど、海外進出もサポートしています。
・Kibidangoのサイトはこちら
GREENFUNDING
エンタメ系のプロジェクトを中心に高い成功率を誇るGREENFUNDING。
Tポイントでプロジェクト支援できたり、TUTAYAでのイベントや販売サポートなどCCC(TSUTAYA)グループの強力なネットワークを武器にすることができます。
・GREEEN FUNDINGのサイトはこちら
Makuake
サイバーエージェントグループが運営し、国内最高支援額のプロジェクトや本田圭佑氏から出資を受けるなど、急成長中のMakuake。
1,000万円超えのプロジェクトを多数出しており、シャープ株式会社とのコラボプロジェクトのマッチングや多くの銀行との提携を行なっています。
・Makuakeのサイトはこちら
海外の大手購入型クラウドファンディングサイト
Kickstarter
Kickstarterはアメリカで2009年にリリース。クリエイティブ系のプロジェクトを中心に、220以上の国や地域から支援を集めることができます。
これまで日本からプロジェクトを公開することができませんでしたが、2017年9月には日本からプロジェクトを立ち上げることが可能になりました。
・Kickstarterのサイトはこちら
Indiegogo
Indiegogoは2008年にアメリカでサービスを開始しました。Kickstarterよりも審査はそれほど厳しくなく、オールジャンルなのが特徴です。
また購入型クラウドファンディングだけでなく、試作から販売までのサポートや株式投資型クラウドファンディングへの参入など多くのサービスを展開しています。
・Indiegogoのサイトはこちら
Patreon
購入型クラウドファンディングでもPatreonは月額で支援を募れるサービスです。CAMPFIREでもファンクラブという同様のサービスがあります。
小説家やYoutuberなどクリエイターが活動費を募ることが多く、購入型クラウドファンディングの類似のサービスといえるでしょう。
・Patreonのサイトはこちら
まとめ
購入型クラウドファンディングは資金調達以外でもさまざまな使い方があります。各サイトを見ながら、それぞれの特徴を比較するとより購入型クラウドファンディングの理解が深まるでしょう。
もし考えているプロジェクトがある場合は、そのジャンルに合ったサイトを選ぶとよいでしょう。ただし手数料やサポート体制などジャンル以外にもさまざまな違いがあるため、各項目をしっかり比較しながらプロジェクトの相談をしましょう。
【クラウドファンディングサービスを手数料で比較するならこの記事をチェック】
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※1:自転車+バイク=glafitバイク スマートな折り畳み式電動ハイブリッドバイク