若い世代(20代)の方は資金が少ないため、リターンを重視してハイリスク商品に投資しがちです。
若いうちは失敗しても、その後の人生で取り戻すことが可能なため、ハイリスク・ハイリターン商品を狙うのも良いかもしれませんが、老後のためには安定した資産形成も必要になります。
そこで本記事では、ソーシャルレンディングの中で、利回りは低くても、リスクが低い案件に投資した場合、どのような資産形成ができるのかシミュレーションしてみたいと思います。
目次
シミュレーションの概要
- 必ずしも低利回り = 低リスクではないものの、低リソーシャルレンディングの中では比較的低利回りの5%で計算します。
- ソーシャルレンディングでは返済から再投資までの間は収益が発生しないため、年間40日間は収益の計上を除外します(利回りが約11%低下)。
- 税金は実際には収入によって変動するものの、源泉徴収税の20.42%で計算します。
- 4年制大学卒 新社会人(22歳)から投資資金を貯め、23歳から投資を開始することとします。
元本を22~59歳まで50万円/年ずつ追加した場合
年利5%で運用しても、50万円/年ずつ追加投資すれば、60歳には約3,900万円の資産を形成できます。
利益がない状態で50万円/年ずつ貯金しても、60歳で1,900万円にしかなりません。
年利5%の運用とは2倍も差があるのです。
また、3,900万円あれば、年利5%で再投資すると、源泉徴収前で毎年190万円以上の収入となります。
老後の資産運用という観点でも生活費の大きな助けになるのではないでしょうか。
元本を22~29歳は50万円/年ずつ、30歳以降は100万円/年ずつ追加した場合
30歳から50万円/年→100万円/年の元本追加に変更するだけで、投資した元本の差は1,500万円ですが、60歳になった時の資産は約3,900万円(50万円/年追加時)→約6,500万円(100万円/年追加時)となります。
資産額として約2,600万円もの差がありますす。
収入が増えてくる30歳頃から、追加する元本を少しずつ増やすことで、老後の資産形成に大きく貢献してきます。
参考:40歳から投資を開始し、元本を100万円/年ずつ追加した場合
22歳から元本を50万円/年ずつ追加した場合よりも、元本が100万円多いにも関わらず、資産は1,000万円も少なくなっています。
この結果から、若いうちに投資するほど、複利の効果が大きくなるということがよく分かると思います。
まとめ
低利回りの案件でシミュレーションしてみましたが、いかがでしたでしょうか?
シミュレーション結果のように、低利回り案件でも若いうちから投資を開始すれば、長い期間投資でき、複利の効果が大きくなり、十分な資産形成ができます。
若い人ほどハイリスク商品に果敢にチャレンジすることもできますが、若い人ほど低利回り案件でも大きな利益を手にすることができます。
低利回り(低リスク)案件に対して利益が少なく魅力に感じていない方も、長期間の資産形成に、低利回り案件への投資も考えてみてはいかがでしょうか。