大手金融グループに属するソーシャルレンディング事業者であるSBIソーシャルレンディング。多様なファンドやSBIグループの安定性といった特徴を持っており、ワールドビジネスサテライト(WBS)でも放送予定の同社ですが、投資家からの実際の評判や口コミはどうなのでしょうか。
今回はSBIソーシャルレンディングについてもっと知りたい方や投資を検討している方向けに評判、口コミなどをまとめました。
目次
SBIソーシャルレンディングとは
SBIソーシャルレンディングは、銀行やFXなど数多くの金融関係の事業を展開するSBIグループに属するソーシャルレンディング事業者です。
2011年3月からソーシャルレンディング事業に参入し、国内初のソーシャルレンディングサービスを運営するmaneoに次いで、成立ローン額は約390億円超とソーシャルレンディング業界第2位です。※1
ソーシャルレンディング運用会社は新興の会社が多く、基盤がしっかりしていないのではないかという評判もあります。
その中で、SBIソーシャルレンディングは、資本の安定性やコンプライアンスなどの会社の信頼性という面からみた場合、SBIグループに属していることで、他のソーシャルレンディング運用会社とは一線を画しているともいえます。
SBIソーシャルレンディングの良い評判
SBIソーシャルレンディングは国内ソーシャルレンディング事業者の中でも実績豊富な事業者として評判です。
それでは実際の評判や口コミはどうなっているのか、さまざまな角度から見てみましょう。
評判1:大手のSBIグループ企業が運営している
SBIソーシャルレンディングはSBIグループに属する企業であり、SBIグループは金融業界でも一定の存在感と評判を得ているグループの1つでしょう。
大企業にはそれなりの社会貢献性とコンプライアンスが求められるものですが、その面ではSBIソーシャルレンディングは信用できる企業といえるでしょう。
特に中小企業、新興企業が多いソーシャルレンディング業界の中では、この点が評判を得やすいといえます。
ただしこの企業単体での財務状況などはWebサイト上では明らかにされていないので、その点では不透明な部分もあります。
評判2:出金手数料が無料
SBIソーシャルレンディングが良い評判を得ている理由の1つに、資金の引き出しが無料であることが挙げられます。
ソーシャルレンディング事業者の多くは、出金手数料を投資家が負担します。
毎月の運用益を他の会社にまわして分散投資をはかりたいという投資家にとって、出金手数料は軽視できません。
1,000円ほどの利益が出たら他の事業者の案件も試したいと思っていても、出金手数料だけで300円ほど要すると実質利回りは大幅に低下してしまいます。
特にまだ投資している金額が少ない人にとっては痛手ともいえるでしょう。その意味ではSBIソーシャルレンディングは、少額からでも投資をしやすい会社だという良い評判につながっているといえます。
評判3:キャンペーンを行なっている
SBIソーシャルレンディングでは、投資家にとってメリットが大きなキャンペーンも実施しています。
内容としては、「キャッシュバックキャンペーン」と銘打ち、一定の期間に投資した金額の2%をキャッシュバックとして還元をするというものでした(2016年実施分)。
100万円をSBIソーシャルレンディングの案件に投資したら、何もせずに2万円の利益が発生すると考えるとその恩恵は非常に大きく、良い評判を集めるといえるでしょう。
キャンペーンは頻繁に実施しているわけではありませんが、ノーリスクで現金を増やせるチャンスとして、こまめにSBIソーシャルレンディングのサイトをチェックしておきましょう。
また投資家登録とメルマガ購読をすればSBIポイントが貰えるというキャンペーンも実施しています。これもノーリスクで電子マネーがもらえるので、投資に回すことも可能です。
【SBIソーシャルレンディングのキャンペーン情報はこちら】
・SBIソーシャルレンディングのキャンペーン情報とお得な内容
ワールドビジネスサテライト(WBS)でも放送予定(2018年4月20日)
経済情報を中心に取り扱っているテレビ東京の情報番組「ワールドビジネスサテライト(WBS)」で、SBIソーシャルレンディングの放送が、2018年4月20日の23:00から予定されています。
同番組で取り上げられることでSBIソーシャルレンディングの認知度・信頼がさらに高まるかもしれません。
SBIソーシャルレンディングの悪い評判
良い評判もあれば悪い評判もあるもの。SBIソーシャルレンディングも例に漏れません。
以降はSBIソーシャルレンディングの良くない評判を見ていきましょう。
評判1:Webサイトが使いづらい
SBIソーシャルレンディングの評判をネットで調べると、「管理画面が見づらい」「わかりにくい」という口コミがみられます。
たしかに、サイトのレイアウトはあまりスッキリしているものではなく、自分に必要な情報がどこにあるのか把握しづらいと感じる人は多いかもしれません。
また、投資用に同社のマイページ内にある自分の口座に入金をするときには、銀行振込からの入金と、これまでの案件投資で得た分配金を管理する口座から振替をすることになります。
他のソーシャルレンディング事業者では、分配金も振込金額も一括管理されているので、SBIソーシャルレンディングのシステムはやや煩雑で手間がかかるという評判、口コミになっているのかもしれません。
※SBIソーシャルレンディングのWebサイトは、2017年9月5日にリニューアルされました。
実際にWebサイトのデザインが一新され、キャンペーンページなども以前と比べ見やすくなっています。
このキャンペーンを機に、キャンペーンを始めたり、ミュージックセキュリティーズ社との提携など事業への推進力が高まっている印象です。
Webサイト上のデザインはもちろん、取引履歴のダウンロード(CSV)機能など、今後は使いやすいWebサイトになっていき、SBIソーシャルレンディングの投資家の方々にとってより利便性の高いサービスとなることが予想されます。
評判2:利回りが低め
SBIソーシャルレンディングのサイトは、期待利回り2~7%の案件があるとのセールスポイントを明示していますが、利回りとしては低めだという評判、口コミもあります。(2017年7月時点)
ソーシャルレンディング業界の中で、7%は特に高利回りというわけではありません。さらに2%の利回りはソーシャルレンディング業界の中では低い数字であると言わざるをえないものになっています。
SBIソーシャルレンディングの利回りを案件の種類別で見てみると、不動産を担保とした事業開発案件に関しては2.0や3.2%といった低めの利回りのものが多くなっています。
しかし、こういったソーシャルレンディングの中では低めの利回りの案件でもしっかりと投資枠上限まで達していることを考えると、SBIソーシャルレンディングがいかに投資家から信頼されているかが伝わってくるといえます。
SBIソーシャルレンディングの実績
続いて、これまでのSBIソーシャルレンディングの実績について解説していきます。
貸出金額の実績
2015年貸出金額実績は49.1億円で、シェアは16.5%(業界2位)です。
返済実績
2016年12月現在、証券担保ローンファンド、不動産担保ローン事業者ファンド、オーダーメイド型ローンファンドとも返済遅延・貸し倒れは発生していません。
各ファンドで返済遅延・貸し倒れもなく運営しているSBIソーシャルレンディング。
サービス開始からの約5年間について、その経緯をまとめました。
【SBIソーシャルレンディングで口座開設をしたい方はこちら】
・SBIソーシャルレンディングの口座開設ページ
SBIソーシャルレンディングの歩み
maneo、AQUSHに続き、2011年4月にサービスを開始したSBIソーシャルレンディング。
SBIソーシャルレンディング株式会社は、東証一部上場企業であるSBIグループの100%子会社です。
ほとんどがベンチャー企業である日本のソーシャルレンディング業界において、SBIソーシャルレンディングは最も安定した資本構成を持つ企業といって良いでしょう。
SBIソーシャルレンディング代表の織田貴行氏は、外国為替保証金取引業務を手掛けていたSBIフューチャーズ社(現在はSBI証券と合併)の代表などを務めた経歴の持ち主です。
サービス立ち上げ当初の構想では、アメリカのプロスパー社と合弁を予定していましたが、日米の法規制などが異なり、合弁のメリットがあまりなかったため、独自でサービスを開始することにしたとのことです。
個人向け無担保ローンの撤退
サービス開始当初は個人向け無担保ローンである「SBISLフリーローンファンド」および「SBISL借換ローンファンド」を提供していました。これらのファンドは利回り6%ほどで貸出期間は2~3年と、条件は決して悪くはありませんでした。
しかし、審査や回収の体制に課題があり、返済遅延率が10%を超え、2012年には募集を中止。個人向け融資がうまくいかずに撤退した経緯があります。
証券・不動産担保ローンへのサービス転換
そして個人向け無担保ローンに代わり、2012年には「証券担保ローンファンド」を開始しました。
これは、グループ会社であるSBI証券に株式を保有している個人向けに株式を担保に行う貸付ファンドです。このサービスは利回りは2%と比較的低いのですが、担保付きのため安全性が高いといえます。
同じく2012年には「不動産担保ローン事業者ファンド」も開始しました。不動産事業者向けのファンドで、文字通り不動産担保が必ず付いています。予定利回りは2.8%~4.3%です。
また、不定期で「オーダーメイド型ローン」も募集しています。不動産事業者など大口の借り手からの依頼があったとき、個別に数億円程度のファンドを募集しています。毎年数件(2016年は11件)の募集があります。予定利回りはファンドにより異なりますが、4~7%ほどです。1件で9億円以上もの大規模なファンドが募集されたこともあります。
なお、現在では不動産担保ローン事業者ファンド・オーダーメイド型ローンが主力商品となっています。(証券担保ローンファンドは2017年9月29日に募集が終了されることが決まっています)
SBIソーシャルレンディングの特徴
SBIソーシャルレンディングは他社と比較してやや利回りの低い商品が多く地味な印象がありますが、SBIグループの信用力を背景に着実に貸出金額を伸ばしています。
何といっても、1件9億円ものファンドを数日のうちに全額集められるのはSBIソーシャルレンディングならではです。2015年の貸出額は49.1億円で、maneoに次いで国内第2位の規模です。※1
融資先
融資先はファンドにより異なります。
- 証券担保ローンファンド:SBI証券に口座を持ち、株式を預託している個人
- 不動産担保ローン事業者ファンド:不動産を担保とした貸付事業を行っている企業
- オーダーメイド型ローンファンド:不動産の売買等を行うことを主たる事業とする事業者
利回り
各ファンドの予定利回りは以下のとおりです。
- 証券担保ローンファンド:2.0%
- 不動産担保ローン事業者ファンド:2.8%~4.3%
- オーダーメイド型ローンファンド:4.0%~7.0%
まとめ
SBIソーシャルレンディングはSBIグループの一員であるという安全性と信頼性が評判となっていました。
そして案件の種類の豊富さやキャンペーンによるキャッシュバックについても良い評判、口コミがありました。
再度これらの評判、口コミを認識した上で、SBIソーシャルレンディングのサイトを詳しく確認してみるのもよいかもしれません。
【SBIソーシャルレンディングの口座開設をしたい方はこちら】
・SBIソーシャルレンディングの口座開設ページ
・SBIソーシャルレンディングの口座開設方法
※1:フィンテナ調べ、2017年11月時点