
ソーシャルレンディング事業者の中でも海外案件に特化しており、業界内でも高い利回りのクラウドクレジット。
今回は、クラウドクレジットが2014年6月にサービスをスタートしてから今までの会社としての実績と投資実績をまとめました。
クラウドクレジットの実績
クラウドクレジットは海外案件特化の特徴的なソーシャルレンディング事業者です。
これまでに延滞は発生しているものの、比較的高利回りで分配しており、償還実績もあります。
出資申込総額
(引用:2017年6月19日 クラウドクレジットプレスリリースより)
クラウドクレジットは2016年12月までに累計出資申込総額が15億円を突破。また2017年6月には30億円を突破しており、約半年間で2倍ほどの成長を遂げています。
また単月の応募金額をみると、2017年3月以降約2億円以上が継続的に集まっており、2017年6月には過去最高の約3億2000万円を集めています。※1
償還実績もある
出資申込の実績があっても、償還実績が無いと投資家としては不安になるでしょう。
ソーシャルレンディングは償還実績があります。
例えば、ペルー小口債務者支援プロジェクト1号ファンドは無事に満期償還となっています。
また、今までも満期償還となっているファンドがあると述べています。
貸し倒れなどの問題がなくとも、満期償還はファンドの運用期間(長いものでは36ヶ月もある)によって異なります。
それでもすでにクラウドクレジットに満期償還の実績があることは投資案件としての1つの評価基準となるのではないでしょうか。
クラウドクレジットの杉山社長は仮にファンドが貸し倒れを起こしたとしても、分散投資をしていればトータルでリターンとなるような商品設計を行なっているという旨の発言をしています。
【クラウドクレジットのインタビューはこちら】
・クラウドクレジット杉山社長 インタビュー
【分散投資についてはこちら】
・ソーシャルレンディング分散投資の方法とコツ
ユーザー登録者数
(引用:2017年6月2日 クラウドクレジットプレスリリースより)
2014年6月にサービスを開始してからの累計ユーザー数は5000人を突破しています。2017年5月には、サービス開始後最高となる単月で約600人以上の登録があったようです。
海外事業者との提携数
クラウドクレジットは海外案件に特化していますが、現地の事業者と提携することでファンド数を増やしています。
以下は2017年8月時点で提携している海外事業者です。ヨーロッパを中心に、アフリカやアメリカなど10社と提携しています。
- KOBRANZAS SAC
- Bondora
- PRESTIAMOCI
- FELLOW FINANCE
- Mintos
- CREAM FINANCE
- MFX Solutions
- OVAMBA
- MOGO FINANCE
- SAVY
成立ファンド数
(引用:2016年9月30日 クラウドクレジットプレスリリースより)
2016年9月に累計成立ファンド数が100本を突破。その後も順調にファンド数を増やしています。
また2016年10月から2017年7月までで、95件のファンドが新たに成立しています。※1
これらの実績からわかること
海外事業者との提携を増やして、毎月多くのファンドを出せるようになってから、応募金額やユーザー数が急速に増えてきたという印象です。
またソーシャルレンディングの認知度拡大、海外案件に特化しているといった特徴からも順調に成長しているようです。
ファンド全体の運用実績
平均利回り
クラウドクレジットの平均利回りは約10.5%、全ソーシャルレンディング事業者の平均利回りが約8.3%となっており、クラウドクレジットの平均利回りは業界内でも高い水準にあるといえるでしょう。※1
遅延・貸し倒れ
クラウドクレジットで貸し倒れになったファンドはありませんが、これまでの運用で遅延が発生しているファンドは確認しただけで、4つあります。
- 北欧個人向けローンファンド
- イタリア個人向けローンファンド
- 欧州3ヶ国個人向けローンファンド
- (為替ヘッジあり)カメルーン中小企業支援プロジェクト
特に個人向けローンファンドで遅延が発生しているようです。
利回りが高いということは、その分リスクが高いということになります。今後も遅延または貸し倒れが発生する可能性は否定できません。
ファンドごとの運用実績
(引用:期待リターンマップ 2017年6月末時点)
クラウドクレジットでは毎月期待リターンマップという形で、各ファンドの運用状況がひと目で把握できるようになっています。今回は満期時運用レポートが公開されている3つのファンドの運用実績を見ていきます。
【為替ヘッジあり】東欧金融事業者支援ファンド9号
ファンド募集時の期待利回りが9.8%であるのに対して、ファンドの実現収益率が9.6%となったため、0.2%下回った結果となりました。要因としては為替ヘッジのコストが上昇したためのようです。※2
マイクロローン事業者ファンド1号
ファンド募集時の期待利回りが8.0%であるのに対して、ファンドの実現収益率が12.7%となったため、4.7%上回った結果となりました。要因としては円安の影響で為替差益が出たためのようです。※3
カメルーン中小事業者支援プロジェクト
ファンド募集時の期待利回りが13.5%であるのに対して、ファンドの実現収益率が24.4%となったため、10.9%上回った結果となりました。要因としては円安の影響で為替差益が出たためのようです。※4
クラウドクレジットの投資してみた実績
クラウドクレジットで実際に投資をするとどのような実績となるのでしょうか。
以降、クラウドクレジットの投資実績をご紹介します。
「【為替ヘッジあり】東欧金融事業者支援ファンド9号」という、2016年11月2日~2016年11月30日に募集されたファンドに、以下の通り7万円の投資を行いました。
投資額 | 7万円 |
期待利回り | 9.80% |
運用期間 | 約7ヶ月 |
想定分配額 | 約4000円 |
分配金 | 3578円 |
実質利回り | 約8.5% |
結果としては実質利回りが8.5%ほどのリターンを得られる結果となりました。
想定利回りとは若干ブレがあるものの、ソーシャルレンディングの平均利回りを考慮すると高い利回りといえます。
まとめ
クラウドクレジット全体のの実績やファンドの運用実績を見てきましたが、高い利回りを期待してユーザーも増加していることがうかがえます。
個別にファンドの運用実績を見ても、期待利回りを大きく上回ったものも確認できました。
ただし、海外案件に特化していることから、為替リスクなどもあります。
投資する先としては魅力的な利回りですが、十分にリスクを把握した上で、しっかりと分散投資を心掛けた投資をしていきましょう。
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※1:フィンテナ調べ
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