グリーンインフラレンディングの評判はどうなのか?安全性とリスクまとめ

グリーンインフラレンディングの評判はどうなのか?安全性とリスクまとめ

※グリーンインフラレンディングを営業者とするファンドの取得勧誘に関して、maneoマーケットに対し、金融商品取引法第51条の規定に基づき、2018年7月13日付けで行政処分が行われました。
詳しくはこちらをご覧ください。

グリーンインフラレンディングとは?

国内で唯一、太陽光発電などの再生可能エネルギーに特化したソーシャルレンディング事業者がグリーンインフラレンディングです。

グリーンインフラレンディングは再生可能エネルギー分野で多数の投資案件を募集し、成立ローン額200億円を超えています。(2018年6月21日時点)。
今回の記事ではそんなグリーンインフラレンディングの特長や評判、リスクについて解説しています。

※グリーンインフラレンディングでは新規ファンド募集が一時停止しています(2018年6月21日現在)。詳しくはこちらをご覧ください。

グリーンインフラレンディングの現状

グリーンインフラレンディングの評判、安全性とリスクまとめ

グリーンインフラレンディングは、国内外のインフラ開発分野の豊富な経験をもとに、日本のみならず発展途上国における再生可能エネルギーの開発事業を促進するよう設立された企業です。

またソーシャルレンディング業界でも大手のmaneo(マネオ)のプラットフォームでサービスを開始し、maneoファミリーとして知られています。

再生可能エネルギー案件に投資できるソーシャルレンディング事業者は他に3社(SBIソーシャルレンディングクラウドバンクさくらソーシャルレンディング)ありますが、グリーンインフラレンディングは再生可能エネルギーに特化しており、再生可能エネルギー系のファンドテーマの種類が豊富と評判です。

同社で投資可能なファンドは太陽光発電(メガソーラー)、バイオマス発電、水力発電と海洋温度発電。
ソーシャルレンディングの再生可能エネルギーファンドでは太陽光発電が主ですが、グリーンインフラレンディングはバイオマスなど多様なファンドを提供しています。

融資を行なう際は、事業の収益性だけでなく、地域経済への貢献度や事業の持続可能性なども含めた独自の審査を行なっているようです(同社のWebサイト参考)。

グリーンインフラレンディングの良い評判

グリーンインフラレンディングの良い評判
グリーンインフラレンディングの利回り推移

高い利回り水準

2017年8月初旬における同社の全ファンドにおける平均利回りは12%超(予定、税引前)と、業界平均と比べて高い水準を示しています(フィンテナ調べ)。

この利回りが評判となり、投資家を呼び込んでいるとも考えられるのではないでしょうか。

しかしながら、利回りの高いファンドが良いファンドとは限りません。
利回りのみしか考慮せず、リスクを想定しないと有事の際に大きな損失を被る可能性もあります。

投資を実行する際は、担保をはじめとしたファンドの中身をしっかりと確認するようにしましょう。

分散投資しやすいファンドテーマが評判

ソーシャルレンディング投資において損失リスクを低めるためには「分散投資」が欠かせません。
分散投資とはファンドや事業者だけでなく、ファンドテーマの分散も重要なのです。

しかしながら、現在のソーシャルレンディングでは、不動産ファンドが多い状態です。
一方グリーンインフラレンディングは太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーのファンドに投資が可能です。

こうした状況の中で、不動産以外のファンドテーマである、再生可能エネルギーファンドに投資できる点が投資家からの評判を集め、投資対象の選択肢の1つとなっているのではないでしょうか。

社会貢献性が評判

太陽光・バイオマス・水力など地球環境に優しく、持続可能な世界を作ることができる再生可能エネルギー。
そこへ投資することは、地球環境をよりエコにすることに貢献できることを意味します。

投資家の中には社会貢献性という軸を投資先の選定に用いる方もいるかもしれません。
ソーシャルレンディングは途上国のマイクロファイナンスなど、社会貢献性の高い案件との相性も低くありません。

グリーンインフラレンディングの悪い評判、安全性・リスクは?

グリーンインフラレンディングの評判、安全性とリスクまとめ

これまでの説明を読むと、グリーンインフラレンディングは良い評判、メリットばかりのソーシャルレンディング事業者として魅力的に見えるかもしれません。
しかしながら、ソーシャルレンディングは投資商品。当然リスクも内包します。

以降、グリーンインフラレンディングの悪い評判や安全性、リスクについて解説します。

最低投資額が高い

ソーシャルレンディングでは最低1万円から投資できる案件もみられます。
しかし、グリーンインフラレンディングでは6万円からの案件が大半です。

元手がある程度必要なため、少額から投資を行い、リスクを見極めたいような投資家にとっては悪い評判を得る可能性もあるかもしれません。

独特の市場リスク

グリーンインフラレンディングは再生可能エネルギーに特化したソーシャルレンディング事業者ですが、ファンドの中心は太陽光発電です。

太陽光発電は、国の買取価格に依存しているビジネスモデルです。
そのため、買取価格の変動次第ではグリーンインフラレンディングが募集するファンドの多くのリスクが高まることも考えられます。

国の決定は、一投資家がどうにかなるものではありません。
もちろん、ソーシャルレンディング事業者もそうした状況に対して責任を取ることはできません。

安全性を判断するには、評判にかかわらず、買取価格が国に依存していることもリスクの1つとして認識し、ファンドテーマの市場がどのように変動するか調べて、予想することが大切です。

借り手企業の分散が難しい

ソーシャルレンディングでは異なるファンドに投資したつもりが、実は同一の借り手企業のファンドという自体が起こり得ます。
こうした場合、借り手企業に不測の事態があった場合、該当するファンド全てが貸し倒れリスクにさらされます。

グリーンインフラレンディングは同一の借り手企業が多いファンドが多い傾向にあり、こうした点がリスクとして悪い評判も見受けられます。
案件の中身と利回りなど他の条件をしっかり照らし合わて、投資を検討しましょう。

貸し倒れリスクがある

他のソーシャルレンディング同様、融資先が倒産などで返済ができなくなると、貸し倒れが発生してしまいます。
貸し倒れが発生すると、投資家の投資元本を毀損してしまい、投資家は損失を被ることになります。

これは、ソーシャルレンディングの宿命でもありますが、グリーンインフラレンディングにもこのようなリスクは存在するため、投資の際には念頭に置いておきましょう。

グリーンインフラレンディングに投資する前に

ここまで、グリーンインフラレンディングの評判と安全性・リスクについて解説してきました。

繰り返しになりますが、リスクのない金融商品は世の中にありません。
グリーンインフラレンディングも、独自の審査・評価を行なっているとはいえ、プロジェクトに関わる全てのリスクをカバーすることはできません。

投資を自己責任で行なう上でも、買取価格の変更などについては、そのリスクをしっかり理解した上で、投資判断を行ないましょう。