ソーシャルレンディングで資産運用できる?シミュレーションも紹介

ソーシャルレンディングで資産運用できる?シミュレーションも紹介

ソーシャルレンディングで資産運用できるのか?

ソーシャルレンディングと聞くと、購入型クラウドファンディングをイメージする方が多いでしょう。

購入型クラウドファンディングは、投資後に商品などモノのリターンを期待して投資します。一方ソーシャルレンディングは、利回りの分配、つまりカネを期待して投資します。

ソーシャルレンディング投資は資産運用の一つなのです。

日本でのソーシャルレンディングの利回りは現在8%ほどです※1
例えば元本10万円で資ソーシャルレンディング投資による資産運用をすると、1年後に5%の利益が返ってきます※2

ソーシャルレンディング投資は立派な資産運用ですが、銀行預金とは異なり当然元本保証の金融商品ではありません、
その点は充分にご注意ください。

ソーシャルレンディングはコツコツ型の資産運用方法

資産運用先としてソーシャルレンディングを見ると、その性格は債券に似ています。債券は元本部分は融資先に問題が生じなければ返済される可能性が高く、また投資元本に金利を付けて返済されます。

ソーシャルレンディングでは、投資家は一旦事業者が募集したファンドに資金を投資することになります。そしてファンドから借り手に資金を融資する形を取ります。よって融資期限の到来時は、元本に金利を付けて融資先から資金は返済されます。

このことからソーシャルレンディング投資は、株やFXとは異なり元本の値上がり益は期待せず、元本を保持しながら金利収入を元にコツコツ資産を増やしていく、との形の資産運用方法となります。

ソーシャルレンディングの資産運用シミュレーション

ここからは10万円の元本で資産運用した場合の例について見てみます。

  • 投資金額10万円
  • 不動産案件
  • 年利回り7%
  • 期間1年
  • 元本一括返済+金利は月毎の分割支払い
  • ※税金および手数料は考慮していません。

本案件では、ファンド運用期間1年が到来する際に一括返済される(実際は分割返済タイプのファンドも存在します)。

よって元本部分の途中返済(繰り上げ返済)は融資先の事情で行われることはあっても、基本的に行われません。
運用期間である1年の間、月の金利収入のみ支払われ続けます。

そして年利回り7%であるため、1年の金利収入は7,000円です。

1年経過後、融資先から無事に資金が返済されれば、投資元本も分配されそこで本案件は終了となります。

ソーシャルレンディングで資産運用する際に気を付ける点

FXなどとは違い、ソーシャルレンディング投資は少しずつ利益を積み立てる”コツコツ型”の投資です。
一方、元本の価格変動は無く、保全性は比較的高いといえます。

それでも、ソーシャルレンディングで資産運用する際もあります。以降、代表的な留意点を3点ピックアップしました。

貸し倒れの可能性

ソーシャルレンディングでは、事業者は資金の借り手の審査を行った上でファンドの募集を行っています。

しかしながらファンドからの融資の後、借り手の事業が当初計画通り進まない場合等は、資金が返済されず返済遅延や最悪の場合貸し倒れが発生する可能性を有しています。

分散投資が大切

ソーシャルレンディング投資では資金を様々な形で分散させることができます。
株式投資ほかでは、分散投資を行う際には多額の資金が必要となることが多いでしょう。

しかし1万円から投資が可能な案件もあるソーシャルレンディングは、分散投資に優れた金融商品と言えるのではないでしょうか。

フィンテナでは分散投資について過去複数記事を掲載しているので、そちらも合わせてご参考ください。

担保の有無にも注意

ソーシャルレンディング案件の多くを不動産案件が占めていますが、そのほとんどに担保が設定されています。
担保設定により、一見するとリスクはほとんど無いように見えますが、いくら担保設定がされている案件であっても元本割れのリスクは存在しています。

ソーシャルレンディング案件の担保の考えについては、下記の記事をご覧ください。

ソーシャルレンディングでの資産運用を始める方法

ソーシャルレンディングはまだ株や投資信託ほど知名度は高くありません。
そうした背景もあり、最初の第一歩をどのように踏み出せば良いか疑問を持つ方も多いようです。

ソーシャルレンディングでの資産運用を思い立った際、まずはフィンテナの下記の記事で基礎知識を身に付けてはいかがでしょうか?

上記の他にもフィンテナではソーシャルレンディング投資に関する様々な情報を、記事として提供しています。

ソーシャルレンディング投資で資産運用をする際は、これらの記事をご覧になってはいかがでしょうか?

まとめ

ソーシャルレンディングは投資商品として着実に知名度が上がりつつありますが、株や投資信託に比べるとまだまだの状態です。

しかしながら低金利の日本で想定利回り5~10%の案件がある魅力的な投資商品ともいえます。一方、各種リスクもあります。

ソーシャルレンディング投資での資産運用に興味がある方は、まずは必要最低限の少額資金で実際に投資を行い、どんなものか実際に試してみることをお勧めします。

本格的な資金投入は、お試し投資の後でも充分間に合います。

いざ資産運用しようとすると一気に多額の資金を投入してしまう方も多いのが現実です。

「少額資金から始められる」という特徴を有するソーシャルレンディングで、少額から資産運用を開始してはいかがでしょうか?


1) 2017年8月25日時点、フィンテナ調べ
2) 貸し倒れなどを考慮に入れない