投資は抑制傾向に ソーシャルレンディング業界レポート(2017年4月)

投資は抑制傾向に ソーシャルレンディング業界レポート(2017年4月)

2017年4月の国内ソーシャルレンディング投資額*は約71.3億円と、前月から39.0億円減少(-35.4%)となった。
会社別には、スマートレンドが前月から5.2億円増の5.5億円、ラッキーバンクが前月から1.6億円増の5.6億円が成立。

一方、maneoやSBIソーシャルレンディングなど業界を牽引する事業者では、それぞれ20.3億円(前月比-11.1億円)、5億円(前月比-22.2)と、大きく減少となった。

投資は抑制傾向:ソーシャルレンディング業界レポート(2017年4月)

月次市場規模は、前年同月比で27.7億円増の成長を見せており、1年で月次市場規模が1.6倍になったことになる。
また2017年4月は、17社が合計402本のファンドを募集し、375本が成立。これら募集されたファンドの平均募集利回り(年率; 税引前)は8.45%であった。

投資は抑制傾向:ソーシャルレンディング業界レポート(2017年4月)

3月末にあったみんなのクレジットへの行政処分影響を受け、投資家は4月度の新規投資を保留している様子。
同社は引き続き体制整理のために新規投資の申し込みなど一部の営業活動を停止している。

業界としては、GW特別ファンドと称する運用期間が短いファンドが散見されるが、投資意欲の引き上げ施策とみんなのクレジット社への行政処分による引き続く影響がどうなるのか、5月度のソーシャルレンディング投資動向にも目が離せない。


注)ソーシャルレンディング投資額は、当社が集計対象としている国内ソーシャルレンディング事業者21社における、成立したファンドの応募額の合計を募集開始日を基準に月ごとに集計したものです。