こんな人はソーシャルレンディング投資を「やってはいけない」

こんな人はソーシャルレンディング投資を「やってはいけない」

こんにちは。中田健介です。

ご存知の通りソーシャルレンディングは比較的ハードルが低く初心者向きの投資商品です。しかし、中にはソーシャルレンディングを「やるべきでない人」もいます。それはいったいどういう人なのでしょうか。

ソーシャルレンディング投資をやるべきでない人の3つのタイプ

最低限の貯蓄がない

ソーシャルレンディング投資では、投資期間があらかじめ決まっており、途中での解約や売却はできません。したがって、生活に必要なお金をソーシャルレンディング投資に回してしまうと、後で生活費が足りなくなった場合、どうにもならなくなってしまいます。必要最低限の蓄えがない人はソーシャルレンディング投資をすべきではないでしょう。一般的に、急病や失業など不測の事態に備えた蓄えは生活費の3ヶ月分はあった方がよいと言われています。そうした貯蓄のない人は、投資の前にまず資金を貯めるところから始めましょう。ソーシャルレンディングに限らず、投資はあくまで余裕資金で行うべきです。

一攫千金を目指している

「1年間で資金を2倍にしたい」「100万円の資金を5年で1億円にしたい」といったチャレンジングな目標を持っている人はソーシャルレンディング投資をすべきではありません。ソーシャルレンディングはインカムゲイン型の投資で、得られる利回りは高くとも年利10パーセント程度なので、1年で資金を倍にするといったことは不可能です。どうしても一攫千金を目指したいのであれば、株式投資やFXといったハイリスクハイリターンの投資を手掛けるしかありません。
ソーシャルレンディングは長期的な資産形成には非常に適していますが、短期的に資産を殖やすには向いていません。

絶対に損をしたくない

上記とは逆に、「1円たりとも損はしたくない」という人もソーシャルレンディング投資はやめておいた方がよいでしょう。
ソーシャルレンディングは元本保証ではありません。これまでほとんど発生していないとは言え、貸し倒れや事業者自体の破綻といったリスクがあります。また、為替リスクが伴うファンドもあります。もちろん適切な分散投資を行うことでこうしたリスクによる損失を減らすことはできますが、100パーセント回避することはできません。一定の範囲でリスクをとる覚悟が必要です。「損をするのは絶対に嫌」という人は銀行定期預金や国債など、元本保証のある投資商品を手掛けた方がよいでしょう。

ソーシャルレンディング投資をやっても大丈夫な人

一方で、次のような人はソーシャルレンディング投資をやっても問題ありません。

投資未経験者

ソーシャルレンディングは、これまで投資自体全くやったことがない、という人でも大丈夫です。特に難しい知識や技術が求められることはありませんので、むしろ株式投資などよりも入りやすいと言えます。「投資に興味はあるけど、何からやったらよいかわからない」「投資は何だか難しそう」という人は、まずソーシャルレンディングから始めてみてはいかがでしょうか。

忙しくて投資に時間を割けない人

ソーシャルレンディング投資ではそれほど時間をかけて相場をチェックしたり情報収集したりする必要はないので、日頃仕事や家事などで忙しく、なかなか投資についての時間がとれない人でも問題ありません。ソーシャルレンディング投資は、一度投資したら基本的には後は返済が終わるまでただ待つだけです。特に毎日状況を確認する必要はありません。返済された資金を再投資するのも、月に一回行えば十分です。私は現在20社近いサービス事業者で投資を行っていますが、特に時間がかかって大変だということはありません。投資自体にかかっている時間はせいぜい月に1時間くらいだと思います。

株式やFXなどキャピタルゲイン型の投資が苦手な人

株やFXなどはキャピタルゲイン(値上がり益)を目的とする投資です。うまく予想が当たれば大きな利益を得られる反面、外れれば損失を被ります
こうした投資には知識やスキルはもちろん、相場を読むセンスや常に冷静な判断を下せる精神力なども必要となります。「値下がりしてしまうのではないか」「いやもっと上がるのではないか」などと日々頭を悩ますのは精神的な負担にもなるため、こうした投資を苦手としている人も多いのではないでしょうか。実は私もその一人で、以前はこうした投資を手掛けていましたが、リーマンショックで大きな損失を出して以来、すっかり苦手になってしまいました。その点、ソーシャルレンディングでは、特別な知識やスキル、相場を見る目などは必要なく、日々の値動きもないので精神的にも楽です。キャピタルゲイン型の投資に苦手意識を持っている人でも大丈夫です。