ソーシャルレンディングサービス各社のマイページの使いやすさを評価!最も使いやすいのはどこ?

ソーシャルレンディングサービス各社のマイページの使いやすさを評価!最も使いやすいのはどこ?

こんにちは。中田健介です。

サービス事業者ごとに投資家ページ(マイページ)の機能・内容は異なりますが、やはりわかりやすく使い勝手のよいものとそうでないものがあります。そこで今回は、各社のマイページについて評価・比較してみました。

マイページ評価の基準

まず、各社のマイページを評価するにあたり、統一された基準が必要となります。当然、人によって好みは異なるので絶対の基準というのはないと思いますが、少なくとも必須だろうと私が考えるマイページの機能は以下の4項目です。

1:現在投資中のファンドの一覧が表示される

現在自分が投資しているファンドがどれかわかるように表示される機能です。必須の機能と言えるでしょう。

例えばラッキーバンクでは以下のように表示され、投資中のファンドが一目でわかります。

※ラッキーバンクでは返済遅延していたファンドについて、債権譲渡が決定しました(2018年12月5日時点)。詳細はこちらをご覧ください。

2:現時点での出資金額(合計)が表示される

現在自分が出資している(貸し出している)金額の合計が表示される機能です。これもないと困ります。例えばmaneoではこのように表示されます。

3:現時点での出資金額(ファンドごと)が一覧形式で表示される

元利均等方式のファンドの場合、貸出残高は毎月少なくなっていくので、現在各ファンドに対する自分の貸出残高がいくらあるのかを一覧形式で表示する機能も欲しいところです。例えばSBIソーシャルレンディングでは以下のように表示されます。(赤枠の箇所)

4:月々の分配金合計(実績・予定)が表示される

月ごとに分配金の実績および予定を表示する機能です。例えばmaneoでは以下のように表示されます。

各サービスのマイページ評価

上記の4つの機能が各サービスのマイページにあるかどうかを表にまとめました。また、4つの機能をいくつ備えているかで、評価(4点満点)を行いました。(なお、maneoマーケットがシステムを提供している各社(LCレンディング、ガイアファンディングなど)はいずれもマイページがmaneoと同様なので、「maneoグループ」としてまとめました。)

表:サービス各社のマイページ機能評価(評価が高い順)

意外にも、4つの機能すべてを備えているのはクラウドバンクのみです。他は一長一短といった感じです。

「1:現在投資中のファンド一覧が表示されるか」の機能は、ほとんどのサービスにはありますが、トラストレンディング・みんなのクレジットにはありません。そのため、この2つのサービスでは現在自分が投資中のファンドがどれなのかがわかりにくく不便です。正確に言うと、これらのサービスには「過去に自分が投資したファンドの一覧を表示する機能」はあるのですが、「既に完済されたファンド」と「現在投資中のファンド」が区別されていないのです。その区別がつくようにしてほしいと思います。

図:トラストレンディングの投資履歴画面(上の2つは投資中、3つ目は完済されたファンドだが、その区別がつかない)

※トラストレンディングを運営するエーアイトラスト株式会社に対し、2018年12月14日付けで行政処分が行われました。詳しくはこちらをご覧ください。

「2:現時点での出資金額(合計)が表示されるか」については、さすがに全てのサービスが実装しています。

「3:現時点での出資金額(ファンドごと)が一覧形式で表示されるか」の機能については備えているサービスが意外に少なく、クラウドバンク・SBI・スマートエクイティの3社のみです。リスク管理のためには各ファンドの貸出残高を正確に把握できることが望ましいので、他のサービスもぜひこの機能を実装していただきたいと思います。

「4:月々の分配金合計(実績・予定)が表示されるか」の機能については、クラウドバンク、maneoグループ、ラッキーバンクの3社が備えています。これも、月々の収支と利回りの実績を把握する上でぜひとも欲しい機能です。

クラウドバンクのマイページ

今回最も高い評価となったクラウドバンクのマイページを紹介します。

まず、現在の資金の状況を示す投資状況画面では、運用中の金額・口座残高などが表示されます。また、総資金の増減をグラフで示すようになっており、大変わかりやすいです。

投資収益の年間レポート画面では、月々の貸出残高・分配金・利回りを見ることができます。

ファンド一覧画面では、運用中のファンドと終了したファンドが分けて表示されます。また、運用中のファンドについては現在の貸出残高も表示されます。

さらに、損益をグラフで表示してくれる機能もあります。全ファンド合計だけでなく、ファンドごとの損益を表示することもできます。

他のサービス各社も、今後ぜひこうした機能を追加していっていただければと思います。

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