消費者金融大手の「アイフル」の関係会社、「AGクラウドファンディング」が融資型クラウドファンディングへ参入します。クラウドファンディング参入の背景や今後の展望について、AGクラウドファンディングの代表取締役社長の中馬氏(写真左)、専務取締役の澤田氏(写真右)にお話を伺いました。
目次
参入の動機・背景について教えてください
今回AGクラウドファンディングが融資型クラウドファンディングに参入する目的は、大きく二つあります。
一つはアイフルグループの資金調達チャネルの多角化ですが、こちらはどちらかと言えば付随的な目的です。
メインの目的は、アイフルグループの新たなビジネスを開拓することです。
アイフルの主力顧客層は、これまで資金需要のある個人でしたが、AGクラウドファンディングは資金を出資する側である投資家層へのアプローチを行うことにより、新たなビジネスを発展させることを目的としています。
またこれまで、アイフルグループでは自らの資金によるビジネスは行っていましたが、融資型クラウドファンディングのようなプラットフォーム事業は行っていませんでした。そういった意味でも、新たな挑戦になります。
AGクラウドファンディングの概要・事業モデルを教えてください
当初はアイフルグループ内への貸付となる予定です。
その後状況が整えば、他社向けの貸付を始めたいと考えています。その際には不動産担保の付いたファンドを中心に考えており、アイフルのグループ会社による保証を付保することも検討しています。
サービス当初はファンドの種類が少ないことが予想され、投資家の方々には魅力を感じ取っていただきにくいかもしれませんが、初期から投資していただいた方向けの特典を用意するなど、投資家側にメリットのある仕組みを検討しています。
AGクラウドファンディングの強みを、どのように活かせると考えていますか
AGクラウドファンディングの強みはなんといっても、貸金業で54年の歴史を持つアイフルグループであることです。
その歴史の中で培ってきた審査力やノウハウは、融資型クラウドファンディングにおいても十分に発揮できます。また、アイフルが上場会社であり、財務的に安定していることも強みです。
加えて、不動産担保に強いことも強みです。アイフルグループ内にあるAG債権回収はサービサーとして、プロ向けの担保付き債権の世界で長い歴史と経験を重ね、直近9年間は買い取った高額債権で損失を出していません。この審査力を活かして投資家の方々により安心して投資をしていただける商品を組成していく予定です。
他のクラウドファンディングサービスでも同じことですが、AGクラウドファンディングでは何よりも「安全性」を重視し、アイフルグループの強みを最大限活かした案件と仕組みを提供していきたいと考えています。
中長期的にどのような事業にしていく見通しでしょうか
クラウドファンディングという仕組みは、投資家の基盤があれば、プロダクトを乗せることで様々なサービスを運用することができます。
AGクラウドファンディングは融資型のクラウドファンディングとしてサービスを開始しますが、いずれは融資型だけではなく、その他の類型のクラウドファンディングにも金融サービスを拡大していく可能性もあります。
AGクラウドファンディングのユーザーメリットと事業者メリット
投資していただく方々への最大のメリットは、アイフルの審査力、目利き力と財務基盤の固さによる安全性であると考えています。
銀行預金等と比べて高い金利の商品を提供しながら、銀行預金よりもリスクはあるが一定の安全性を持つ金融商品として、資産構築の一手段として選んでいただける商品作りを行っていきます。
一方アイフルグループとしては、AGクラウドファンディングのプラットフォーム事業をグループにおけるフィンテック事業の拠点と位置づけ、新規事業の足がかりにしていきたいという展望があります。
どんなファンドを予定していますか
当面はアイフルグループ内部への貸付を行う商品を提供していく予定ですが、第1弾として、アイフルへ貸付するファンドを募集します。
詳細は以下のリンクからご確認ください。
グループ内貸付の商品として、アイフルの海外子会社への貸付を行う商品も組成できないか検討しています
また前述の通り、状況が整えば他社向けの不動産担保付きローンも提供したいと考えております。
投資家に一言よろしくお願いします
「アイフルグループ54年の貸付事業の経験と、一部上場企業のコンプライアンス体制で運営を行って参ります。ぜひ弊社の商品を資産構築の一助としてお役立てください。」
最後に
今回は近日中にソーシャルレンディングへ参入する予定の、「AGクラウドファンディング」様のインタビュー記事を紹介しました。
AGクラウドファンディングの強みは、何といってもアイフルグループの強固な財務状況、そして長年にわたる金融業のノウハウを生かした案件を組成できること。
同じくグループ会社による保証付き案件も検討中とのことであり、安全性の高い案件が募集されることが期待されます。
サービス開始当初はアイフルグループ内の案件のみを扱うとのことですが、他社向け案件の構想もあり、初期から投資している投資家向けの特典を検討しているのは見逃せません。
今回の記事で興味を持たれた方は、下記のリンクからAGクラウドファンディングのサービスを確認してみて下さい。
AGクラウドファンディング様、今回はお忙しい中インタビューをお受けいただき、ありがとうございました!