優先劣後システムはどのようなメリットがあるの?

優先劣後システムはどのようなメリットがあるの?

不動産投資型クラウドファンディングは、初心者にもお勧めの投資商品ですが、当然ながら一定のリスクが存在します。今回は、そんなリスクを少しでも減らすための仕組みである「優先劣後システム」について解説していきます。

 

優先劣後システムとは

優先/劣後出資方式とは、利益の配当や投資対象物件で生じた損失の負担について、出資者の間で優先順位をつけることです。

優先劣後システムを採用している多くのクラウドファンディングでは、物件から生じた利益は優先的に投資家に配当し、損失が出た場合は事業社の出資金から優先的に負担する仕組みになっています。つまり、万が一投資したファンドに損失が発生した場合、投資家ではなく、劣後出資者である運営会社が先に損失を負担する仕組みです。(投資家は優先出資者)例えば、優先劣後の割合が7:3で総額が1億円のファンドの場合、仮に損失が発生し対象不動産の価値が低下した場合でも、3割までの下落であれば、優先出資者である投資家の元本に影響は与えません。

優先出資者とは

優先して償還を受ける権利を持つものという意味で、利益のうちから優先的に配当を受け取る権利を有する出資区分のことです。損失については後述する劣後出資者の出資割合を超える損失が発生した場合のみ出資元本が減少するため、比較的安全性が高い投資区分となります。

劣後出資者とは

利益のうちから優先出資者が得られた分配を控除した後に配当を受け取る権利を有し、かつ運用の損失が劣後出資の範囲内であれば損失を全て負担するなど、リスクのある出資区分となっています。しかしながら、ファンドの収益が一定割合を超えた場合には、優先出資者より劣後出資者の分配率が大きくなるので、一定のリスクを負い大きなリターンを狙える仕組みとなっています。

劣後出資の割合が高いクラウドファンディング

  • パートナーズファンディング

PARTNERS Funding

パートナーズファンディング(PARTNERS funding)は、株式会社パートナーズが運営している不動産クラウドファンディングサイトで、2019年12月よりサービスを開始しています。

都心部のワンルームマンションを中心に、オープンから、2020年4月までに4つのファンドを組成しています。

最低1万円から投資が行える手軽さと共に、利回りが組成中のファンド全て8%想定と、他の不動産投資型クラウドファンディングサイトと比べ圧倒的な高配当となっています。また、優先劣後の出資割合が高く、万が一運用による損失が発生した場合でも30%までは投資家の元本が守られる安心感の高さなどから、多くの投資家から支持を集めています。

https://partners-funding.jp/

・CREAL(クリアル)

CREAL

CREAL(クリアル)とは、株式会社ブリッジ・シー・キャピタルが運営する不動産投資型クラウドファンディングサービスで、2011年11月よりサービスを開始しています。

最低1万円から現物の不動産投資と同じような感覚で投資でき、毎月配当金を受け取れることなどが特徴です。

投資不動産の価格の10〜20%に相当する金額を運営会社であるブリッジ・シー・キャピタルが劣後出資として共同出資する仕組みを取り入れることにより、投資不動産の売却時に損失が発⽣した場合のリスクを軽減しています。

https://creal.jp/

 

  • リンプル

RIMPLE

リンプル(Rimple)は、「プロパティエージェント」が運営しする不動産投資型クラウドファンディングで、2020年からサービスを開始しています。

リンプルのユニークなところは、「リアルエステートコイン」という独自通貨を使い、「1コイン=1円」の価値で不動産ファンドへ投資を行うことが可能で、このコインはクレディセゾン社の「永久不滅ポイント」との交換連携が可能となっています。クレジットカードのポイントは活用せずに眠らせているユーザーも多く、そのポイントを有効活用できることなどが支持を集め、サイトオープンから25日で累計登録ユーザー数が1万人を突破しています。

https://funding.propertyagent.co.jp/