ソーシャルレンディング新規参入事業者(2014年~2019年)

ソーシャルレンディング新規参入事業者(2014年~2019年)

2008年10月に、maneo株式会社が国内初となるソーシャルレンディングサービスを開始して以降、国内のソーシャルレンディング市場は拡大し続けています。

株式会社矢野経済研究所の「国内クラウドファンディングの新規プロジェクト支援額(市場規模)推移」によると、支援額が2016年度の約747億円から2017年度の1,700億円まで倍以上増加しており、数値からも急成長している市場であることが分かります。

国内クラウドファンディングの新規プロジェクト支援額(市場規模)推移

今回は2014年から2019年にソーシャルレンディング事業を開始した国内サービスを3つの視点からご紹介します。

少額から投資したい方向け

1.オーナーズブック(OwnersBook)

OwnersBook

https://www.ownersbook.jp

  • 2014年9月より案件の募集を開始。
  • 1口1万円から投資が可能。
  • 取り扱い対象は不動産関係の案件のみ。
  • 利回りは2%から6%と他社よりやや低め。
  • 案件の募集が始まると一瞬で投資金額の上限に達することが頻繁にある。

2.LCレンディング

LCLENDING

https://www.lclending.jp

  • 2015年7月より案件の募集を開始。
  • 2万円から投資可能。
  • ロジコムグループの企業という信頼性。
  • 不動産担保付きファンドが多い。
  • 投資案件が豊富。

3.Funds

Funs

https://funds.jp

  • 2019年1月に運営を開始。
  • 1円から1円単位で投資可能。
  • 『投資のオンラインマーケット』と称し、案件の募集を自社で行わない。
  • プラットフォーマーとして、上場企業が資金を募集するための場を提供。
  • 数々の上場企業や有力なベンチャー企業が参加。
  • 現在は抽選制度が導入されるほど投資家の人気が過熱。

4.COOL

COOL

https://c8l.jp

  • 2019年7月に運用を開始。
  • 1万円からの投資が可能。
  • 在日外国人が運営する会社に特化した融資を行っている。
  • Amazonギフト券プレゼントというボーナスもあったことで、投資家の口座開設が殺到。

金利高めの案件に投資したい方向け

5.アップルバンク

APPLE BANK

https://www.applebank.jp

  • 2017年4月より案件の募集を開始。
  • 運用期間が6か月前後の案件が多く、また金利も7~10%程度と高めに設定。
  • 給料前払いシステムファンドなど特徴的な案件を募集。
  • 不動産案件においてもホテル向けの案件を手掛ける。

6.レンデックス

LENDEX

https://lendex.jp

  • 2017年7月より案件の募集を開始。
  • 11か月の期間で利回り10%の案件を募集。
  • 不動産特化のソーシャルレンディング事業者。
  • 担保不動産については、第三者である東急リバブルによる査定結果を利用。

ユニークな案件に投資したい方向け

7.ガイアファンディング

GAIAFUNDING

https://www.gaiafunding.jp

  • 2015年10月より案件の募集を開始。
  • アメリカの不動産投資案件を担保付で提供。
  • 現地アメリカでの経験とネットワークを活用。

8.クラウドリアルティ

CroedRealty

https://www.crowd-realty.com

  • 2016年12月より案件の募集を開始。
  • 不動産の証券化商品に少額から出資できる新たなサービスを提供。
  • PtoP間の取引を可能にしたプラットフォームを提供。
  • 独自開発スキームによる低コストの不動産証券化の実現。
  • 金利も7~10%程度と高めに設定。

9.ポケットファンディング

pocket-funding

https://pocket-funding.jp

  • 2017年8月より案件の募集を開始。
  • 沖縄県に本社を置くソーシャルバンクZAIZEN株式会社が運営。
  • 沖縄発ソーシャルレンディングで、沖縄の不動産案件中心に案件を募集。
  • 期間6~9ヶ月の案件で、利回りは8%前後。1万円から投資可能。

10.ネクストシフト

nextshift

https://www.nextshift.jp

  • 2018年3月より案件の募集を開始。
  • 発展途上国へのマイクロファイナンス投資を提供。
  • 担保は設定されない。
  • 利回りは5~7%であり一般的なファンドと遜色なし。

11.LIFULL Social Funding

lifull-socialfunding

https://lifull-socialfunding.co.jp

  • 2019年1月に運用を開始。
  • 地域創生に資する事業に投資。
  • 不動産事業者への融資、地域創生事業への資金供給、地域創生のための不動産投資事業を実施。

まとめ

ソーシャルレンディングはフィンテック領域にも位置しており、実はその中核を担う存在です。

前述している通り、ソーシャルレンディング市場は、2017年より急速な勢いで成長しており、今後も新規参入の事業者が増えると予想されています。

まだ若い市場だけに、ソーシャルレンディング市場のプレイヤーは今後も増えるのではないでしょうか。

今後どのような事業者が参入し、どの事業者が成長を遂げるのか注目といえるでしょう。