日本国内の株式投資型クラウドファンディングのプラットフォームまとめ

日本国内の株式投資型クラウドファンディングのプラットフォームまとめ

株式投資型クラウドファンディングは、元々は海外で生まれた支援方法です。
2015年5月に改正金融商品取引法が施行されたことで、近年国内でも注目されるようにななりました。

以前の記事で株式投資型クラウドファンディングは、投資家はリターンとして非上場企業の株式を取得できる仕組みであるとご説明しました。今回は、国内で展開されている株式投資型クラウドファンディングのプラットフォームをいくつかご紹介していきます。

セキュリテ

セキュリティ
https://www.securite.jp/

セキュリテは、社会課題解決を目的とする事業の案件を取り扱う株式投資型クラウドファンディングのプラットフォームです。

2020年04月21日時点での募集総額は93億円以上、登録事業者数は592名となっており、設立当時は音楽ファンドに特化していましたが、近年では被災地応援、商品開発など幅広い領域を扱っています。地域特化型のファンドが数多くあるのも特徴です。

[主なメリット]

  • 社会課題解決を目的とする企業や組織の案件を取り扱っているので、投資家はファンドへの出資により、経済的なリターンが期待できるだけでなく、投資先の事業成長を通した社会貢献が可能
    • LIPミャンマーMJI貧困削減ファンド2」は、「子供たちが貧困によって涙することのない世界」を目指し立ち上げられたファンドで、第一弾で集まった資金は、ビジネスや就学の機会を得られないミャンマーの人々の支援に役立てられている(募集期間:2020年01月30日~2020年04月30日)
  • 1口数万円から、少額取引で手軽に始められる
  • 返礼品など、配当以外のリターンあり
    • アジアントレーディングジャパン株式会社が立ち上げた「KOGANEIRO PROJECT」は、2口以上の出資を行うと、「KOGANEIRO PROJECT」製品のハンドクリーム1本(送料、税込約4,000円相当)が貰える(募集期間:2019年11月21日~2020年11月30日)

FUNDINNO

FUNDINNO
https://fundinno.com/

FUNDINNOはIPO(新規上場株式)を目指すベンチャー企業や非上場企業への投資にフォーカスした、株式投資型クラウドファンディングのプラットフォームで、投資家は中小ベンチャー企業に1社50万円以下の金額を投資して、投資先企業の株主になることが可能です。

運営元の株式会社日本クラウドキャピタルは、国内初の第一種少額電子募集取扱業者として2016年10月に登録承認を受けており、2020年04月21日時点での累計成約額は30億円以上、累計成約件数は88件、約2,500人の投資家が参加しています。

[主なメリット]

  • 1口1万円から、少額で手軽に投資ができる
  • 複数の公認会計士等による厳正な審査を通過した案件のみを取り扱っており、取引の信頼性が高い
    投資先企業との距離感が近いため「手触り感」のある支援が可能

    • 投資先企業から事業進捗の報告を直接受けられるシステムを採用
    • 企業から定期的にIR情報を受け取れる

GoAngel

GoAngel
https://go-angel.com/

GoAngelはベンチャー企業や中小企業への投資にフォーカスした株式投資型クラウドファンディングのプラットフォームです。2020年04月21日時点で7社から計1億1,230万円の資金調達を達成しています。
運営元であるDANベンチャーキャピタル株式会社同社はグリーンシート制度を使って140社を超える非上場会社の株式の募集を取り扱った実績を持っています。すでに多くの企業がエントリーをしており、毎月2〜3社の募集取扱を予定しています。
また、他のプラットフォームと比べ企業情報の開示も積極的に行っているため、投資先を自身で判断したい方にはぴったりのプラットフォームと言えます。

[主なメリット]

  • 他のプラットフォームと比べ企業情報の開示を積極的に行っており、取引の透明性が高い
  • 投資先に対して顧客や取引先を直接紹介できる
  • 一部案件では株主優待を受けることができる

Unicorn

Unicorn
https://unicorn-cf.com/

Unicornの最大の特徴は、登録企業がIPOやM&Aを果たせるようサポートをする点にあります。
株式投資型クラウドファンディングは、投資した企業がIPOやM&Aを達成した際には巨額のリターンを得ることができる一方で、元本割れの可能性も高く、基本的に「ハイリスク・ハイリターン」な仕組みです。そんな中で企業の成長までサポートをするUnicornは、数ある株式投資型クラウドファンディングのプラットフォームの中で最も安心して投資できるサービスにひとつと言えるかもしれません。

[主なメリット]

  • 企業サポート体制が充実しているため、投資先からのリターンの確度が高い
    • 経営課題のヒアリング
    • 各領域の専門家を介した解決策の提案など
  • 株主優待を受けることができる(登録企業には年に一回以上、株主への株主優待の実施が義務付けられている)
  • 証券会社や投資銀行出身者が案件を厳選しているので、取引の信頼性が高い

まとめ

以上、国内の株式投資型クラウドファンディングのプラットフォームをいくつかご紹介しました。

資産運用のポートフォリオの一つとして、株式投資型クラウドファンディングを視野に入れてみるのはいかがでしょうか。